認知症介護あるある~岡崎家の場合~
もっと知りたい認知症
できないのに「できる」って言わないで! 要介護認定調査で夫婦バトル
避けて通れぬ“その時”
2年に1度の“その時”が、岡崎家にまた巡ってきました! 介護が必要な人がいる家庭では、もはや年中行事のようなものですが、毎度のことながら私と母さんはハラハラ、ドキドキ、湧き上がるさまざまな感情に翻弄される数日間を過ごしました。
それは、「ピンポーン」という玄関チャイムの音とともに始まります。そうです。父さんの要介護認定更新のため、調査員たちがやってきたのです。
介護保険でデイサービスや訪問介護などの介護サービスを受けるには、市町村に介護保険の利用申請をして、要介護認定を受けなければなりません。客観的な調査に基づいて、その人が生活の中でどのくらい介護が必要であるかを示す要介護度(心身の状態により、軽い方から順に、要支援1~2、要介護1~5の7段階に分けられる)を「認定」してもらうのです。
ここでもし、「自立(非該当)」と認定されると、介護保険は使えません。要支援か要介護であれば、所得に応じて1~3割の自己負担で介護サービスを利用することができます。要介護度が高いほど、1か月間に使えるサービスの限度額も上がります。
そして、要介護認定は、最長3年で見直しが行われます。介護保険を使い続けるには、この更新手続きは避けて通れないのです。
この日に限って
これは、ほんと~~~によく聞く「認知症介護あるある」なのですが、認知症の人は、調査員が来る日に限って、普段のちぐはぐな言動はどこへやら、介護なんて必要ないかのようにかくしゃくとした振る舞いを見せることがあるのです。
もちろん父さんにも、それはバッチリ当てはまります。いつもならばトンチンカンなことばかり言っているのに、調査員の質問には、「えー、ちゃんと答えた!」とか、「それ、自分ではできないのに、なんで『できる』って言ってるのー!?」と、同席している私や母さんは、心の中で大騒ぎしているのです。
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kuro-nyan
要介護度についてはだんだんどこの自治体でも厳しくなっていますが 同じサービスを使う場合,介護度が上がると,負担も多くなるように なりました。
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