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顎関節症の治療(1)上下の歯 意識的に離す

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顎関節症の治療(1)上下の歯 意識的に離す

自らの治療を振り返る陣内さん(3日、東京都内で)=杉本昌大撮影

 「豆腐ハンバーグにしてもらえませんか」。女子バドミントンの元五輪選手でスポーツキャスターの陣内貴美子さん(55)は昨年、テレビ番組でロケに行った際、料理を紹介するシーンでスタッフに頼んだ。顎の右側が痛く、口を大きく開けられなかったためだ。

 ステーキはかめず、ハンバーガーは頬張れない。フランスパンは一口大にちぎった。口を開くと「シャリシャリ」「カクカク」と音が鳴る。硬い物を食べた後はズキンズキンと鈍い痛みが続く。楽しみの一つだった食事が 憂鬱ゆううつ になった。

 2017年の暮れ、歯を磨いていて、口が少し開けにくいと感じ始め、年が明けると口が開かなくなった。かかりつけの歯科医院で がく 関節症と言われ、痛みがひどくなった昨年11月、昭和大歯科病院(東京都大田区)を紹介された。

 「TCHですね」。担当した顎関節症治療科診療科長の菅沼岳史さんが口にしたのは「Tooth Contacting Habit」の頭文字。日常生活で上下の歯を長時間接触させる癖のことだ。

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