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気になる尿酸値(3)状態安定すれば減薬も

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気になる尿酸値(3)状態安定すれば減薬も

血液検査の記録を手にする会社員の男性。痛風の発作を起こしてから、記録はすべて保管して尿酸値の変化をチェックしている

 千葉県船橋市の会社員の男性(57)は2012年8月、右足の親指の付け根に痛風の発作が起きた。痛みが治まってから職場近くの赤坂中央クリニック(東京都港区)に通った。

 血液100ミリ・リットル当たりの尿酸値は10ミリ・グラムと高く、尿酸値を下げる薬(尿酸降下薬)を飲み始めた。再度の発作を防ぐ目標値は6以下。これを保つと、関節にたまった尿酸の結晶が溶け出すとされる。

 服薬を1年以上続けた。尿酸値は期待以上に下がり、3~4程度で落ち着いていた。「薬はやめられますか」。男性は院長の日高雄二さんに聞いてみた。

 尿酸降下薬には、飲み始める基準はあっても、やめるタイミングを判断する目安はない。どのぐらいの期間、目標値を維持すればよいかなどについて、医学的なデータが不十分だからだ。「生涯飲むべきだ」と説明する医師も少なくない。

 日高さんは「目標値より低い値が年単位で続き、本人が希望すれば、薬の量を減らしてみる」との考えだ。

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