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伊藤清世の「あれ?コレ 介護食 plus」

健康・ダイエット

薄切り肉の変わりとんかつ

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 こんにちは。在宅訪問管理栄養士の伊藤清世です。

 今回は、薄切り肉を重ねて作った、一風変わったとんかつのご紹介です。お肉の間にはポテトサラダを挟んでいます。とんかつ用の厚切り肉は、かみ切りにくく、かむ力の低下した方には、食べにくいものです。薄切り肉を重ね、さらにその間にマヨネーズを塗り、ポテトサラダを挟むことで、かみやすさに、まとまりやすさをプラスしています。

 「新しく入れ歯を入れたとき」は、かむ力が変化する原因の一つになります。

 入れ歯は人工物なので、入れたばかりのときには自分の歯と同じように食べることができない場合もあります。上手にかめないと、食べ物を口の中でまとまりにすることができず、うまくのみ込めません。時間がたって、慣れてくれば違和感なく食べることができるようになりますが、この期間に食事の量が減ったり、かみにくいからと肉や魚を避けていると、低栄養の症状を引き起こすこともあります。

 また、いつまでも軟らかいものばかりを食べていると、かむ力が落ちてしまい、本当に好きな物を食べることができなくなってしまうかもしれません。

 カツの衣が食べにくい時は、ソースをかけてしばらく置くと、衣がしっとりして食べやすくなります。また、前歯でかむと奥の歯が浮くときには、一口大に切り、前歯を使わずに食べられるようにすることをおすすめします。

 介護食は、 嚥下(えんげ) 障害だけでなく、このような場面にも利用することができます。

[作り方]

(1) 豚薄切り肉は3枚を広げて並べる。

(2) コショウを振り、マヨネーズを塗った後、2枚だけにポテトサラダをのせて肉全体に広げる。

(3) (2)を重ね合わせ、ポテトサラダののらない1枚を、マヨネーズを塗らない面が上側になるように重ねる。

(4) (3)の表面に小麦粉、卵、パン粉の順につけ、180度に熱した油で揚げる。

(5) 付け合わせのキャベツは、1cm幅の短冊切り、ニンジンは千切りにして軟らかくゆでる。ブロッコリーは小房に分け、同様に軟らかくゆでる。

(6) (4)のカツを食べやすく切って、(5)の野菜とともに盛り付けソースを添えて出来上がり。

 ※かむ力、のみ込む力には個人差があります。食べる機能を確認しましょう。

 (レシピ作成 在宅訪問管理栄養士 伊藤清世)

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伊藤清世(いとう きよ)

在宅訪問管理栄養士・介護食アドバイザー
委託給食会社で病院・高齢者施設・保育所等の調理業務、総合病院の管理栄養士を経て、現在は仙台市の「ないとうクリニック複合サービスセンター」で在宅訪問管理栄養士として活動中。また、地域での講演活動を通じ、かむ、のみ込む力が低下した方にも喜ばれる、食べやすくおいしい食事作りを提案している。

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