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患者の少ないがん(2)おなかに抗がん剤注入

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患者の少ないがん(2)おなかに抗がん剤注入

腹膜偽粘液腫で手術を繰り返した東さん(左)。今では体力も戻り、生け花の指導も再開した

 おなかの中にがん細胞を含んだ粘液が広がる、 腹膜偽粘液腫ふくまくぎねんえきしゅ と診断された横浜市の広告デザイン会社役員東靖子さん(57)は2011年6月、岸和田徳洲会病院(大阪府岸和田市)で手術を受けることになった。

 執刀医の同病院腹膜 播種はしゅ センター長、米村豊さんは、がん細胞が散らばった腹膜を切除した後、粘液中のがん細胞を死滅させるため、おなかの中に温めた抗がん剤を注入する治療(温熱化学療法)を行うと説明した。日本では確立された治療はないが、米村さんによると、海外の一部ではこの方法が有効だとされている。

 米村さんが班長を務めた厚生労働省研究班が、03年1月~16年1月に腹膜偽粘液腫の患者831人に対して行われた手術例をまとめたところ、粘液や腫瘍が肉眼でほぼ切除された場合の5年生存率は8割。切除しきれなかった場合は2~3割という結果だった。全体の7割の患者が温熱化学療法を併用していた。

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