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医療・健康・介護のコラム

【女優 木村多江さん】(下)「器用じゃないし、人間関係もうまく作れない」 女優でなかったら「陶芸家かも」

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映画「ぐるりのこと。」出演で、女優が「自分の居場所」という覚悟

木村多江さん

――女優として自信を持てたのはいつ?

 30代前半まで何をやっても自分が許せず、女優として生き残っていけるのか不安でした。芝居を好きな気持ちと嫌いな気持ちが表裏一体で、つらかったです。そんな時に、映画「ぐるりのこと。」で橋口亮輔監督に出会い、芝居を追求できて、初めて女優としてスタートに立った感じがしました。「ここが自分の居場所だ」と女優を続ける覚悟ができました。今はもう、自分を受け入れて進むしかないですし、自信があるわけでもないですが、自分を許せるようになりました。

――もし女優でなかったら、何をしていたと思いますか。

 何でも器用にできる方ではないし、人間関係の構築もうまくできないので、会社員はできそうもないですね。ひとりでコツコツやっていくのはわりと好きなので、陶芸家とかいいかもしれないです。

4月期ドラマ「あなたの番です」に出演 「謎が多く、心がザワザワします」

――出演する4月スタートのドラマ「あなたの番です」(日本テレビ系)の見どころは?

 謎が多いサスペンスドラマです。どこに、どんな仕掛けがあるのか、私たちも細かいところまでよくわかっていません。謎に包まれている中で、ここでなぜ、こういう行動をするのか、出演者がお互いに緻密に計算しながら作っていかないといけません。私たちも「誰が犯人なのかなあ? 自分かな」と思っていて、見ている人を惑わす作品です。

 後半には、見ている人が息をのむ瞬間がちりばめられていて、そのための前半がすごく大事。怖いけれど、すごく面白い。視聴者だったら1週間、心の中がザワザワして、次の週を迎えるという感じ。それが癖になって逃れられなくなると思います。

きむら・たえ
 1971年、東京都出身。19歳で舞台役者としてデビュー。「リング~最終章~」「らせん」「救命病棟24時」「大奥~第一章~」「後妻業」(以上、フジテレビ系)や「とと姉ちゃん」(NHK)などのドラマ、「ぐるりのこと。」「ゼロの焦点」「東京島」などの映画に出演。4月から始まる、交換殺人ゲームを描くドラマ「あなたの番です」(日本テレビ系)にも出演する。特技は日本舞踊。

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