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【平成時代】人生の最終章(2)最適栄養法 チームで判断

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【平成時代】人生の最終章(2)最適栄養法 チームで判断

患者ごとに胃ろうをつけた場合の効果、影響を話し合い、適否を検討する吹田市民病院のチーム(中央が長生さん、左隣が星庵さん)

 大阪府の83歳の女性は昨年10月、2度目の脳卒中を起こした。3年前は、リハビリで日常生活ができるまでに回復したが、今回はダメージが大きく食べることができなくなった。

 鼻から栄養チューブを入れたが、管を抜いてしまうなど栄養が十分とれない。認知症も進んだ。

 「当初は、胃ろうをつける考えはなかった」と、長女(52)。胃ろうは延命治療のイメージが強かった。脳卒中で意識が戻らないまま胃ろうをつけて療養中の親戚の例も頭にあった。

 だが、母の場合、認知症でも、いくらか会話はできる。管を抜かないよう着けた手袋もかわいそうだった。3人の子どもたちで話し合い、今年2月、市立吹田市民病院で母に胃ろうをつくってもらった。

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