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街で障害のある人と出会ったら~共生社会のマナー

コラム

知的障害のある人と話す時は、どんなことに気をつければいい?

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 ヨミドクターをご覧のみなさま。サービス介助士インストラクターの冨樫正義です。今回は知的障害のある方とのコミュニケーションについて、考えてみましょう。

知的障害は108万2000人 原因は様々

 

知的障害のある人と話す時は、どんなことに気をつければいい?

 皆さんは知的障害についてどの程度知っていますでしょうか。外見からは分かりにくい障害であるため、誤解があったり、理解してもらえなかったりすることがあります。

 知的障害とは、さまざまな原因による脳内の障害で、「知的機能の障害が発達期(おおむね18歳まで)にあらわれ、日常生活に支障が生じているため、何らかの特別の援助を必要とする状態」(厚生労働省)のことです。よって大人になってからの、知的能力の低下は知的障害に含まれません。人数についてみてみると、内閣府の障害者白書(平成30年版)によれば、知的障害児・者(在宅・施設)は約108万2000人(人口1000人あたり9人)です。

 障害の原因は様々であり、明確に判明しないケースもあります。ダウン症などの染色体異常によるもの、自閉スペクトラム症などの脳機能の先天的疾患によるもの、出産時の疾患や事故によるもの、出産後の高熱による後遺症によるもの、遺伝子の組み合わせ条件により生じるものなどがあります。なお、厚生労働省の基準では、IQ(知能指数)の値と、日常生活能力の到達水準の両方を考慮し、「軽度」「中度」「重度」「最重度」の4段階に分類されます。

※出典:厚生労働省「知的障害児(者)基礎調査」(~平成17年)、厚生労働省「生活のしづらさなどに関する調査」(平成23・28年)

 

 

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冨樫正義(とがし・まさよし)

 1973年、埼玉県生まれ。桜美林大学大学院卒(老年学研究科修士号)。日本サッカー協会 施設委員。法律事務所、不動産関係会社、人事コンサルタント、専門学校講師を経て、現在、サービス介助士、防災介助士、認知症介助士などを認定・運営する団体「公益財団法人日本ケアフィット共育機構」(0120‐0610‐64)のインストラクターとして、年間50社以上の企業対象研修を担当するほか、企業のバリアフリー・ユニバーサルデザインのコンサルティングも行う。

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2件 のコメント

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知識や語彙の細分化と距離感・関係性の問題

寺田次郎 関西医大放射線科不名誉享受

知的障害の方が苦手なことには、「難しい言葉を理解したり、覚えたりすること」「自分で判断して行動すること」「思っていることを適切に表現すること」。...

知的障害の方が苦手なことには、「難しい言葉を理解したり、覚えたりすること」「自分で判断して行動すること」「思っていることを適切に表現すること」。
何のことない、誰しも持っていることでしょう。
程度問題です。
各専門家の前では、一般人は知的障害者になってしまいます。
本文中の具体的な接し方のことも、初対面の人のマナーに準じたものですよね。
(医師が患者さんにかみ砕いて説明すべきなのと同じです。)

逆にそれらが出来すぎることもしばしば問題になります。
コミュニケーションや学力の基準は相対的なものや共通の常識とされているものだからです。
食事の時にお箸を器用に使うのは東アジアだけの文化で、西洋社会では異常でしょう。

そういうことを考えると、最終的に政治的な部分の大きさに気付きます。
誰かが気に入らない、と言えば、何も悪くない人が障害者にされてしまう可能性があります。
旧ソビエトの精神病患者の基準に、共産党に投票しなかったというものがあるそうですが、そういう同調圧力はどこの国や地域でもあり得ます。

そういった中で、核家族化の影響、活字離れの影響、パソコン・スマホ社会の影響による、知識や語彙の偏在はこういうコミュニケーションの違いや感情の齟齬をすすめる母地ですが、安易に障害者を作ろうとせず、逆手にとって、違いを楽しむ文化を作って行く手もあります。

アレ、ソレ、わざと使って笑うのもいいでしょう。
人間が複数の知識、文化やコミュニケーションに習熟するのは難しい事です。
もちろん、生理的に受け付けない人はお互いに距離を置くのも、杓子定規な対応に留めるのも一手です。

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モヤモヤしました

YM

義理の妹が、幼児期の脳腫瘍手術の後遺症から、知的障害があります。 適切な言葉を選ぶことが難しいようで、思った事をそのまま口にだします。 そして私...

義理の妹が、幼児期の脳腫瘍手術の後遺症から、知的障害があります。
適切な言葉を選ぶことが難しいようで、思った事をそのまま口にだします。
そして私はよく傷つきます。例えば、前歯が大きいね、とか外見に関わることです。
なにか見つからない時は、あなたが取ったの、とか。
優しくしようと思っても、心が付いて行きません。最近は理由をてけて会わないようにしてしまいます。
障害だからしょうがない、といって、周りは我慢するのが正解なのかなー、と記事を読んでモヤモヤしました。

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