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生殖医療40年(4)卵子提供NPOが仲介

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 近畿地方に住む主婦Cさん(42)には、会社員の夫(40)との間に9か月の娘がいる。「おなかを痛めて産んだ、たった一人のわが子」。ただし、Cさんと娘に遺伝上のつながりはない。

 Cさんは子どもの頃、病気で卵巣の一部を摘出した。結婚して詳しい検査を受けると、やはり自分の卵子で妊娠するのは難しいとわかった。あきらめていた時、OD―NET(神戸市)を知った。匿名の第三者による卵子提供を仲介するNPO法人で、2013年に設立された。

 「せめて夫の遺伝子を受け継いだ子どもがほしい」。CさんはすぐにOD―NETに登録。3年後、提供者が見つかった。その卵子と夫の精子を体外受精した受精卵で妊娠、出産した。

 Cさんは「娘には少しずつ、卵子提供で生まれたということを伝えながら、育てていきたい」と話す。

 第三者の卵子を使う不妊治療は、日本では1990年代後半、親族や友人の提供により、一部の医療機関が始めた。匿名の提供者の卵子を仲介するのは、OD―NETが初めてだ。

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