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Dr.えんどこの「皮膚とココロにやさしい話」

コラム

試験期間中だけじんましん ハクション大魔王のような患者さんも

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前触れなく発症する「急性」 数年も続くこともある「慢性」

試験期間中だけじんましん ハクション大魔王のような患者さんも

 2回目は「じんましん」についてお話しします。じんましんは、我々皮膚科医の日々の外来診療で、「診察しない日はない」といっても決して言い過ぎではないくらいの身近な皮膚疾患です。じんましんには、ある日突然、何の前触れもなく発症する「急性」のじんましんもあれば、もう数か月、場合によっては数年も続いているような「慢性」のじんましんもあります。

 急性のじんましんは、私も今まで何度か出たことがありますが、とにかくかゆかった記憶しかありません。学生の頃に出た時は「なんか、かゆいなー」と体をかいていたのですが、ふと見たら地図のような形をしたボコボコに盛り上がった赤い発疹が体のあちこちにみられていました。「かゆいなあ。病院(皮膚科)に行きたいなあ」と思っていましたが、その発疹は不思議なことに数時間でいったん自然に消えてしまいました。

激しいかゆみで夜間救急へ 「なんでこんな時間に来たの?」

 「あれ治ったのかな?」と思っていたところ、また、似たような発疹が深夜近くにぶり返してたくさん出てきました。加えて、夜だったのでお酒が入っていたこともあってか、かゆみも昼の比ではなかったです。あまりのかゆさに耐えられず病院の救急外来を受診したものの、夜中に診察してくださった皮膚科の先生には「なんでこんな時間に来たの? 早く来ればいいのに」とバッサリとひと言……。

 激烈なかゆみに耐えている中でのこのひと言、ちょっとつらかったです。確かに、最初に発疹が出た時に受診するのがベストなのかもしれません。しかし、発疹が出たからすぐに皮膚科を受診できるほど、誰もが時間にゆとりはないですし、しかも、そうしているうちに発疹が消えてしまえば治ったかな?と思うのも無理はないと思います。

 現在、皮膚科医として夜間の当直診療をやっていると、私と同じような経過をたどって受診に至ったじんましんの患者さんは、実は結構いらっしゃいます。「人の痛みのわかる医者になりなさい」と言われたものですが、じんましんのかゆみや、夜中に受診してしまった経緯などについては、誰よりもわかってあげられるかなーとひそかに自負しています(笑)。

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遠藤 幸紀(えんどう・こうき)
皮膚科医。東京慈恵会医科大学皮膚科講師。乾癬かんせんという皮膚疾患の治療を専門とし、全国の乾癬患者会のサポートを積極的に行っている。雑学やクイズに興味があり、テレビ朝日「Qさま!!」の出場歴も。

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