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腕立て40回以上できると心疾患リスク低下

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腕立て40回以上できると心疾患リスク低下

(C)Getty images

 腕立て伏せが40回以上できる中年男性は、10回以下しかできない同世代の男性と比べて心臓病、脳卒中などの心血管疾患(CVD)リスクが有意に低いことが、米国の男性消防士を対象とした研究で分かった。研究者らは、腕立て伏せの回数とCVDリスクについて検討した研究はこれが初めで、「腕立て伏せ回数の測定は、簡便かつ安価なCVDリスクの評価法になりうる」としている。詳細は、医学専門誌JAMA Netw Open( 2019;2:e188341 )に発表された。

簡便で低コストの体力測定方法

 心肺フィットネスは、運動中の筋肉への酸素供給能力および筋肉の酸素消費能力が合わさったもので、心肺持久力とも言う。運動や身体活動によって高めることが可能で、それでCVDリスクが低下することが知られている。心肺フィットネスはトレッドミル最大運動負荷試験などによって客観的に評価できるが、トレッドミル試験などの体力測定方法はルーチンで実施するには高額で時間もかかる。

 そこで研究者らは今回、より簡便で低コストの体力測定方法として腕立て伏せの回数に着目。2000~10年に収集された18歳以上の米国人男性消防士のデータを用いて、腕立て伏せができる回数とCVDリスクの関連について検討した。対象には、腕立て伏せ可能回数の測定やトレッドミル最大運動負荷試験などの他、質問票を用いた健康状態に関する調査が実施された。

 最終解析対象は、腕立て伏せ可能回数のデータが入手できた1,104例。平均年齢は39.6歳、平均BMIは28.7だった。

10回未満の男性と比べて96%のリスク低

 10年の追跡期間中に冠動脈疾患、心不全、心臓突然死などのCVD関連イベントが37件発生していた。解析の結果、腕立て伏せ可能回数が40回以上の男性は、10回以下の男性と比べてCVDリスクが96%低かった。腕立て伏せ可能回数は、トレッドミル最大運動負荷試験の結果に基づいた最大酸素摂取量よりもCVDリスク低下に強く関連していた。

 これらの結果について研究者らは「職業上、身体活動レベルが高い中年男性を対象とした研究であるため、女性や他の年齢層の男性、身体活動レベルが低い男性には当てはまらない。しかし、腕立て伏せ可能回数の測定は、有益で客観的な身体機能およびCVDリスクの臨床評価ツールとなりうる」と述べた。 さらに「今回の研究から、健康の維持には体力が重要であることがあらためて示された」とコメントしている。(あなたの健康百科編集部)

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