伊藤清世の「あれ?コレ 介護食 plus」
もっと知りたい認知症
軟らかとり天
こんにちは、在宅訪問管理栄養士の伊藤清世です。
前回の軟らかくしたお肉を利用したレシピのご紹介です。
前回は、一度ゆでたものをあえ物に使用するレシピでしたが、今回は、いつもの天ぷらを作るように、そのまま生の状態で調理します。このように、重曹水でつけたお肉は、そのまま揚げたり、焼くこともできます。
揚げ物など、油を使用する料理は、少量でもエネルギーを摂取することができるので、食べる量が少なくなってきた方にお勧めです。また、鶏ささみや鶏むね肉など、高たんぱく低エネルギー食材のエネルギーアップにも利用できます。
今回は、天ぷらの衣にマヨネーズを使用しています。卵を1個使うほど、たくさんの揚げ物をしない時には、マヨネーズを利用すると、衣を作る量の調節が簡単にできます。
揚げた衣が食べにくい方には、片栗粉でとろみをつけた天つゆをかけたり、一度小鍋でさっと煮ると、より食べやすくなります。
お肉の繊維が口の中に残って飲み込みにくくなった…、好きだったお肉を避けるようになった…。そんな方は試してみてはいかがでしょうか。
[作り方]
(1)
重曹水に
(2) 衣作り(B) ボウルにマヨネーズを入れ、少しずつ氷水を入れてよく混ぜ合わせる。混ざったら小麦粉と青のりを混ぜたものを加え、やや粉が残る程度に混ぜる。
(3) (1)のささみに、(2)の衣をつけ170~180度に熱した油で揚げる。油に入れたときに大きかった泡が小さくなってきたら揚げ上がり。
(4) 油を切り、器に大葉をのせ、盛りつけて、出来上がり。
※かむ力、のみ込む力には個人差があります。食べる機能を確認しましょう。
(レシピ作成 在宅訪問管理栄養士 伊藤清世)
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