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[第47回医療功労賞]中央表彰の10人(上)

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地元で海外で 健康守る

 地域の医療や福祉、難病患者や海外医療の支援に尽力した人を表彰する「第47回医療功労賞」(読売新聞社主催、厚生労働省、日本テレビ放送網後援、損保ジャパン日本興亜協賛)の中央表彰受賞者10人が決まった。国内部門8人と海外部門2人を招き、表彰式が14日、東京・帝国ホテルで開かれた。受賞者の横顔を紹介する。(敬称略)

 主催 読売新聞社
 後援 厚生労働省 日本テレビ放送網
 協賛 損保ジャパン日本興亜

海外部門

中国で眼科手術 医師も育成…市川一夫 66 医師

[第47回医療功労賞]中央表彰の10人(上)

「アジア各国の医療レベルが向上するよう、手助けをしたい」と話す市川さん(名古屋市で)

 中国東北部で20年間、5000件以上の眼科手術をし、現地の医療者の指導にも当たってきた。「一人で頑張るより、多くの医師のレベルを上げる方が、何倍もの患者が救われる」と力を込める。

 日本に留学中だった中国人医師に誘われて、1998年に初めて渡った瀋陽では大勢の眼科医の前で、白内障の手術をした。手術室内にハエが飛ぶなど、当時の環境は日本と大きく異なっていた。最新超音波の機械で目の中の濁りを砕いて取り除き、人工レンズを挿入。十数分後、患者はメガネをかけてすっくと立ち上がった。周りは息をのんだという。

 以来、多い時は年10回訪中した。名古屋を昼に飛び立ち、大連の病院で手術を数十件。翌日の午後にはまた日本国内での診療に戻ったことも。大連の医科大から交通費は支給されたものの、それ以外は手弁当だった。

 忘れられないのは、ほぼ視力を失った10歳前の男の子の手術。子どもには全身麻酔をするが、男の子の家庭は貧しく点眼だけの局所麻酔になった。男の子は術中、動かないよう口を一文字に結んで我慢していた。「すごい。よく見えるよ!」――。手術が終わり、視力を取り戻した明るい表情に、疲れも吹き飛んだ。

 最近は、モンゴルやベトナム、ミャンマーでも診療を始め、後輩の医師を派遣したり、留学生を受け入れたりと、交流はますます活発になった。「手術の技だけでなく、看護師や視能訓練士との連携など、医療を提供するシステムも含めて、伝えていきたい」〈中国ほか〉

バングラデシュに看護学校…二ノ坂 保喜(やすよし)  68 医師

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 インド国境に近いバングラデシュの農村で1995年、母子保健センターを作り、現地NGOと連携して医療水準向上に努めてきた。

 村は当初、正規の医師が不在で、ほぼ医療サービスがない状態だった。センターは地域医療の核として、妊婦健診や巡回健診、貧しい人の診療などをしてきた。日本国内での診療の合間、毎年のように医師や看護師らと現地を訪問している。

 安定した支援を続けるために、2004年にNPO法人を設立。現地スタッフの教育や自立を重視し、奨学金制度を作り、17年には看護学校を開校した。〈バングラデシュ〉

  <中央選考委員> (敬称略)
永井良三 (自治医科大学長)
福島靖正 (国立保健医療科学院長)
五十嵐隆 (国立成育医療研究センター理事長)
尾身茂  (地域医療機能推進機構理事長)
石井則久 (国立療養所多磨全生園長)
小山眞理子(日本赤十字広島看護大学長)
鈴木俊彦 (厚生労働次官)
吉田学  (厚生労働省医政局長)
宇都宮啓 (厚生労働省健康局長)
奥村幹夫 (SOMPOホールディングス常務)
大久保好男(日本テレビ放送網社長)
山口寿一 (読売新聞グループ本社社長)
福士千恵子(読売新聞東京本社事業局長)

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