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石飛幸三の『人生の最期をどう迎えるか』

コラム

特養で心停止、救急搬送で「不審死」扱い 誰が責任を持つのか

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死亡診断書を書いたら、「本当に助かります」と警察

 結局、おじいさんのご遺体は警察署に預けられました。ホームに帰り着いた私は、ホームの係長と一緒に警察へ行きました。私はおじいさんの病歴と現在の病状を知っています。そのうえ、今朝もお会いして、現場にいた職員の状況もよく分かっているので、責任を持って死亡診断書が書けました。

 対応した警部補が「こちらの立場では、先生が診断書を書かないと不審死扱いとせざるを得ません。最近は、こんな案件が管内で年間800件以上あります。本当に助かります」と言いました。

 私は感謝されましたが、複雑な気持ちです。誰が責任を持つか、当たり前のことは当たり前に行われるべきです。それが今、日本に求められています。このケースでは、私はおじいさんと日頃から話をしており、おじいさんのお気持ちも息子さんのお気持ちも分かっているので、快くお見送りできたのです。

(石飛幸三 特別養護老人ホーム常勤医)

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石飛幸三(いしとび・こうぞう)
 1935年、広島県生まれ。慶応大学医学部卒。ドイツのフェルディナント・ザウアーブルッフ記念病院、東京都済生会中央病院で血管外科医として勤務。プロ野球投手の手術も多く手がけた。2005年12月より、世田谷区立特別養護老人ホーム・芦花ホーム常勤医。10年に「平穏死」を提唱し、反響を呼ぶ。著書に「『平穏死』のすすめ 口から食べられなくなったらどうしますか」(講談社)、「『平穏死』という選択」(幻冬舎ルネッサンス新書)、「『平穏死』を受け入れるレッスン」(誠文堂新光社)、「穏やかな死のために 終の住処 芦花ホーム物語」(さくら舎)など。

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1件 のコメント

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私の手順

miikun

>しかし、医療機関に着いた時には心停止しており、そこの医師は診断書を書けませんでした。生前に診察しておらず、亡くなった状態で見ているからです。 ...

>しかし、医療機関に着いた時には心停止しており、そこの医師は診断書を書けませんでした。生前に診察しておらず、亡くなった状態で見ているからです。

生前に診察していない医師は、死亡診断書は書けませんが、死体検案書を書くことはできます。

石飛先生に電話するなどして、事情を聞き取り、CT検査など実施し、それらの情報から、異状(いわゆる事件性)がないと判断できれば、死体検案書を作成します。この場合、警察の出番はありません。

たとえ警察に通報したとしても、電話の会話だけで終わることもあります。
警察が病院に来たとしても、警察官から「事件性はないみたいなんですけど、検案書を書いてもらえませんか」と依頼されれば、検案書を書きます。
予想に反して、警察が御遺体を引き取ると言い出したときは、その指示に従うことになります。

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