教えて!ヨミドック
医療・健康・介護のニュース・解説
コーヒーは体にいいの?
3、4杯 病気減る可能性
Q 休日はカフェでコーヒーを飲むのが楽しみ。
ヨミドック コーヒーにはリラックスできて、精神的なストレスを和らげる効果がありますね。
Q 真っ黒な色だけど、体に悪くないのかな。
ヨ かつては体に良くないイメージもありました。最近は、健康に良い面があることが分かってきています。1日3~4杯飲む人はほとんど飲まない人と比べ、生活習慣の乱れなどが原因となる2型糖尿病の発症が少ないとする国立国際医療研究センターなどによる研究結果があります。糖尿病への効果では、最初にオランダの研究者による報告が2002年に英医学誌「ランセット」に掲載されました。
Q ふーん。
ヨ 心臓病や脳卒中などで死亡するリスクが低下するとの調査結果を国立がん研究センターなどの研究チームが発表しています。肝臓がんやパーキンソン病でも発症が少ないとされています。
Q どんな成分が働いているの?
ヨ 代表的な成分のカフェインには覚醒作用や利尿作用だけでなく、抗炎症作用などがあります。クロロゲン酸というポリフェノールが持つ抗酸化作用が働いていることも考えられます。コーヒーには様々な成分が含まれています。総合的に作用している可能性もありますね。
Q 悪い面は?
ヨ 一気に何杯も飲むと、急性のカフェイン中毒になる恐れがあります。妊婦は流産のリスクが高くなるとの報告もあるので控えめに。子どもは大人と同量を飲むと急性作用が強く働く可能性があります。精神疾患を持つ人はパニック発作などの症状が悪化する恐れもあります。
Q 結局、体にいいの? 悪いの?
ヨ コーヒーを飲む人の方が全く飲まない人よりも長生きする傾向があるという調査結果もあり、健康に良いと言えるでしょう。でも飲みすぎはダメですよ。個人差はありますが、コーヒーカップに1日3~4杯までが目安。苦手な人が無理をしてまで飲むものではありません。糖尿病予防なら、まず適切な食事や運動を心がけてくださいね。(西原和紀/取材協力=野田光彦・埼玉医科大学教授、旦部幸博・滋賀医科大学助教)
ヨミドックは読売新聞の医療介護サイト「ヨミドクター」のお医者さんキャラです。
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