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川崎病のいま(3)「基準」に合わず診断遅れ

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 無邪気にままごとをして遊ぶ長女(4)を見て、東京都内に住む母親(39)が悔しい表情を浮かべる。「あの時、川崎病と診断されていたら、娘はこれほど苦しまずに済んだはず」

 2015年12月のある夜。当時10か月だった長女の腕にある、BCGワクチンの痕が赤く腫れ、目も充血しているのに気付いた。「川崎病かな?」。母親が翌日、近くの診療所に長女を連れて行くと、37・1度という体温を見た医師から「熱が出ていないから違う」と言われた。

 川崎病は、発熱や両目の充血、舌がブツブツ赤くなる「いちご舌」など主要な6症状のうち、〈1〉5症状以上が出た場合〈2〉4症状に加え、超音波検査などで心臓の冠動脈のこぶが確認された場合――のいずれかで診断される。BCG痕の赤みは参考になるが、診断基準には含まれない。当てはまる症状は一つだけだった。

 その時は治まったが、翌年5月に息ができないほど苦しそうなせきが出た。いくつかの医療機関を受診したが、原因はわからない。2週間後、何軒目かの病院で心臓に問題があるとわかった。川崎病の後遺症とみられる冠動脈のこぶが見つかったのだ。

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