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教えて!ヨミドック

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緊張するとなぜドキドキ?

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自律神経の働き 活発に

緊張するとなぜドキドキ?
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   試験の前は、いつも緊張しちゃう。

  ヨミドック  結婚式のスピーチや入社式、プロポーズなど、大事な時は心臓がドキドキしますね。自分の意思ではコントロールしにくい自律神経の働きです。自律神経には、活動時に高まる交感神経と、安静時に高まる副交感神経があり、緊張時は交感神経が活性化します。

   なぜ交感神経が高まるの?

   大昔から、ヒトが動物として身につけたサバイバル術です。外敵の襲撃や、食べ物を確保するための狩りなど、当時の「大事な時」には、運動能力を最大限に発揮する必要がありました。あらかじめ交感神経を高めて準備する――すなわち緊張するようになったと考えられています。

   体では何が起きているの?

   脳では、緊張するような状況を感知する 扁桃へんとう 体が反応し、 帯状(たいじょう)回前部(かいぜんぶ) に信号を送ります。帯状回前部が交感神経の働きを高め、全身に酸素や栄養分が行き渡るよう心拍数、血圧、血糖値などを上昇させるので、胸がドキドキします。瞳孔が開き、唾液が減って口の中がベタベタします。手のひらや足の裏などに、運動時とは違う汗が出ます。逃げる時に物につかまりやすくするためと考えられています。

   脳も“戦闘状態”になるのか……。

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   とっさの判断が出来るよう、脳に、酸素を含んだ血液が集まり覚醒状態になります。

   でも、いつも頭が真っ白になるんだ。

   「失敗したらどうしよう」などと、緊張を意識しすぎるためでしょう。脳の処理容量は決まっています。緊張を意識することに容量を取られると、試験など、取り組むべきことを考える容量が減り、実力を発揮しにくくなります。胃や腸などでは消化液の分泌が減り、便秘気味になります。緊張しておなかが痛くなったり、消化が悪くなったりするのはこのためです。

   どうしたらいい?

   直前に音楽を聴くとか、大事な時には、決まった動作(ルーチン)を入れていったん自分のペースにし、緊張状態を意識しないようにしましょう。緊張を悪いことだと考えないことです。

 (山田聡/取材協力=梅田聡・慶応大学教授、長田直人・ 西都(さいと)児湯(こゆ) 医療センター院長)

 ヨミドックは読売新聞の医療介護サイト「ヨミドクター」のお医者さんキャラです。

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