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おねしょの悩み(下)治療は小学1年生頃から、薬やアラーム使用…叱らずほめて治そう
多くの子どもが、夜尿を「自分の過ち」だと思っています。しかし、それは、寝ている間、全く本人の記憶にないところで起きています。尿意を感じられないのが原因ですので、当然、本人の責任ではありません。わざとしているわけではないのです。「おねしょしたのに、平気な顔をしている」と怒っている保護者の方もいます。でも、わざとではないので、怒ったり罰したりしても効果はありません。
「夜尿という症状のせいなのだから、本人のせいじゃないよ」と理解することがスタートライン。ほめながら治していくことが大切です。
おむつ使用の効果は認められず
小学生以上なら、おねしょしたときに「パンツとズボンを洗濯機に入れる」「シーツをはがす」など、最低限の対処の仕方を教えましょう。自分自身で行動できるようになれば、自尊心が傷つくのを少しでも軽減できるかもしれません。もちろん、繰り返しになりますが、それを罰として強要しても効果はありません。
「 夜尿症診療ガイドライン2016 」では、「おむつを使うことが治療に有益とも無益とも結論づける医学的根拠はない」とされています。つまり、今のところはどちらとも言えません。無理に外すことでシーツがびしょぬれになって、保護者が大変なこともあります。根拠も乏しいのに、「毎日頑張って続けてね」とも言いづらいです。一方、おむつの使用をやめて劇的に改善する例は、たまにあります。時間に余裕のある長期休暇の際などに、試してみるのはありかもしれません。
意外に大丈夫な宿泊行事
つい心配になってしまうのが宿泊行事ですが、集団生活を体験できる貴重な場です。なるべく休むのは避けたいところ。実は、集団行動をする学校行事では、「夕食時刻が家庭より早いことが多い」「就寝までの水分摂取も普段より少ない」「起床も早い」「緊張感がある」など、家にいるときより条件がよく、おねしょをしなくてすむケースが多いのです。担任の先生と十分に話し合い、対策を取ることで、安心して参加できると思います。
「担任にも知られたくない」というお子さんがいるかもしれませんが、学校の先生は「宿泊行事の夜尿の対応」に慣れているケースが多く、むしろ相談することにより、他の子に知られずにすむメリットが大きいです。
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本文を読むとわかるのは、夜尿症の問題は子供だけではなく、半分以上は保護者や教師の認知や教育の問題ということです。 僕も面倒ごとは苦手ですし、子供...
本文を読むとわかるのは、夜尿症の問題は子供だけではなく、半分以上は保護者や教師の認知や教育の問題ということです。
僕も面倒ごとは苦手ですし、子供がいたこともないのに、自分ならできるとか主張する気もありませんが、学ぶ機会が重要なのではないかと思います。
泣かない、おねしょしない赤ん坊はいません。
それは、結局、胎生期から小児を経て、大人になっていく過程のものです。
赤ん坊が泣くのは肺などのトレーニングとも言いますし、赤ん坊の尿量減少疾患からの肺の発育不全はよく知られています。
結局、羊水という疑似海水の中で育ち、地上に出て、地上生活や現代生活に適応していくにあたって、様々なつまづきとその後の適応や成長があるに過ぎません。
大人は、自分たちもそのステップを踏んできたにも関わらず、平気で子供たちに大人の都合とルールを強要してしまいがちです。
人間は金太郎飴ではないので、成長の個体差も不機嫌や不理解もあります。
また、一学年には誕生日の差が一年ほどあります。
だからこそ、大人たちが頭の余裕、心の余裕をもって対応できる仕組みが必要ですね。
働き方改革は優しさを持てる個人を増やす改革でもあると思います。
責任を取ることを、ケツを持つ、ケツを拭くと言いますが、それは必ずしもマイナスのことでしょうか?
実はそういう部分からの考え方こそが、解決の糸口なのかもしれません。
いつでも、不始末に優しくできるわけでもないでしょう。
でも、デコピンとか、罰ゲームとか、愛情と罰がセットで与えられる親御さんが増えるといいですね。
愛情をもって、成長を促すために怒るのも結構エネルギーが要ります。
最近、大学の後輩にサッカーを教えながら痛感します。
それでも、気に入らないから無視とかより、人間的でいいです。
どこかの「医は算術」「都合の悪い情報は無視」大学へのイヤミではありませんが。
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