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子どもの健康を考える「子なび」

コラム

食物アレルギー(4)離乳食 2時間以内に異変

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  このシリーズでは、国立病院機構相模原病院臨床研究センター副臨床研究センター長の海老沢元宏さん(58)に聞きます。(聞き手・矢沢寛茂)

 

食物アレルギー(4) 離乳食 2時間以内に異変

 赤ちゃんは、通常5~6か月頃から離乳食を始めます。その頃から診断されることが多いのが、即時型の食物アレルギーです。食べて2時間以内に、じんましん、肌、目のかゆみ、鼻水・くしゃみ、 き込み、 嘔吐おうと などの症状が起こります。

 ある男児のケースです。6か月頃から、卵を含む粒状のお菓子を食べ始めました。卵黄だけを使ったタイプを2~3個ずつ食べていた時は問題ありませんでしたが、全卵と牛乳を使ったタイプに切り替え、まとめて5~6個食べた時に異変が起きました。食べて20分ほどした後、顔や首にじんましんが出て、もどしてしまったのです。

 アレルギー専門医の診察を受け、「経口負荷試験」を始めました。原因の可能性がある食べ物を食べてもらい、原因を突き止め、どの程度なら摂取可能かを調べる検査です。

 以下は、その経過です。

 ▽加熱調理した卵黄1個分が入った食べ物=問題なく食べられた(9か月)

 ▽牛乳3ミリ・リットルを含んだ食べ物=口の周りが少し赤くなった(11か月)

 ▽加熱調理した卵白を含んだ卵=8分の1個まで食べられた(1歳6か月)

 ▽牛乳6ミリ・リットル=激しく咳き込み、じんましんが出た(1歳8か月)

 この結果を踏まえ、男児は普段の食事で卵の量を少しずつ増やし、牛乳を含む食べ物も3ミリ・リットルまでの範囲で食べるようにしました。不足しがちなカルシウムなどを他のもので補う栄養指導も行われました。食物アレルギーが心配だからといって離乳食を遅らせ、卵や牛乳を含む食べ物を取らないのは勧められません。可能な量を少しずつでも取る方が、発症を防ぎ、重症にならないと考えられます。

【略歴】

海老沢元宏(えびさわ・もとひろ)
 小児科医、アレルギー専門医。東京慈恵医大卒。最新情報を発信する「食物アレルギー研究会」の世話人代表。

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