ごぼう先生のイス健康体操2.0
介護・シニア
妻撮影の体操DVD 届ける相手を想像できる「温かい商品」に
高齢者向け体操がつまらなかったのはなぜか?

DVDは妻が撮影してくれました
ちょうど4年前の15年3月9日に、私は「R70ごぼう先生の健康体操」のDVDを5作販売しました。現在の自社製品は、10作になっております。
何故、体操DVDをつくろう!と思ったのか。それは、当時存在していた、高齢者向け運動コンテンツが、どれも正直つまらなかったからです。素人の自分で手作りしても勝てると自信がありました。
つまらない理由は明確でした。介護の現場で使うのに、介護の現場を知らない人が作っているからです。健康の根拠を持っている大学教授。イケメンの体操の指導者。コンテンツの編集者。完成品の販売員。
果たして、モノづくりに関わる方々が、要支援、要介護の方々のことを具体的に何名想像できるのでしょうか。届ける方々を想像できないモノは、イメージとして冷めてできあがるモノに感じます。撮影から編集まで、個人で行うことで「現場で実際に使える温かいモノができる」と確信していました。
自らのデイサービスで、家庭用のハンディカムで撮影しました。カメラマンは妻。お店の横の道を大型トラックが通る度に「ゴトゴトゴト」という音で取り直し。撮影後の編集はシニアの方々が見やすい文字の大きさ、言葉の速さ、体操の順序、シンプルな説明など、現場で試行錯誤しました。
商品をホームページに掲載して、初めて福岡県の事業所様から「DVDの注文」が入った日のこともはっきりと覚えています。素人でも、モノを作って売ることができる。
ドキドキしながらの創作は、疲労感もありますが、それ以上に楽しい。DVDの評価を受けるたびに、今でも、喜びと悔しさを感じます。
「困った小さな隙間」を埋める
医療や介護の「困った小さな隙間」を埋めるには、現場に立って分かることです。ポイントは、みんなのシワを増やすこと。現場の笑顔を増やすことです。
今なら、小さな個人でつくるモノ屋はメルカリや、フリマなどのアプリから、個人で挑戦しやすい世の中になってきました。この記事を読まれながらも、創作意欲が1℃でも湧くことを願っております。現場に温かいモノを届けましょう。それでは、みなさま、お達者でー!(ごぼう先生 株式会社GOBOU代表取締役)
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