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白血病の新たな免疫療法「CAR―T」、厚労省部会が製造販売を了承

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 患者自身の免疫細胞を遺伝子操作してがん細胞への攻撃力を高め、体内に戻す「 CAR―Tカーティー 療法」と呼ばれる新しい免疫療法について、厚生労働省の専門部会は20日、再生医療製品として製造販売することを了承した。厚労相が年度内にも正式承認する見通しだ。一部の白血病患者などが対象となる。米国では価格が5000万円を超えており、日本での価格にも注目が集まっている。

 了承されたのは、製薬大手ノバルティスファーマの「キムリア」。「B細胞性急性リンパ芽球性白血病」(25歳以下)と「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫」のうち、再発や難治性の患者が対象となる。対象患者数は合わせて年間約250人と見込まれている。

 CAR―T療法は、体内から取り出した免疫細胞の一種「T細胞」を遺伝子操作し、がん細胞を何度も攻撃できるように改変する。患者から細胞を取り出してから体内に戻すまで50日程度かかる。治療は1回の点滴で済む。

 厚労省によると、米国や日本などで行われた臨床試験(治験)で、白血病では75人中61人に、リンパ腫では81人中43人に効果があった。一方で、過剰な免疫反応による発熱や吐き気、呼吸困難などの副作用も高い割合で起きた。

 遺伝子操作や細胞の培養にコストがかかるため、治療費が高額になることも課題となっている。ノバ社によると、米国では白血病に使うと47万5000ドル(約5300万円)かかり、治療から1か月後に効果が認められた場合にだけ、患者に支払いを求める方式が導入されている。

 山口大の玉田耕治教授(免疫学)は「遺伝子操作した免疫細胞を、実際の治療に使う大きな一歩になる。ほかのがんに使う研究も進んでおり、今後は、がん免疫療法の柱の一つになるだろう」と話している。

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