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認知症介護あるある~岡崎家の場合~

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オススメです!介護に育児に「まっ、いいか!」

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漫画・日野あかね

私の常識VS父さんの常識

  まだまだ寒いこの季節。我が家でもインフルエンザや風邪の予防に、手洗いとうがいが欠かせません。

 ところが父さんは、外から帰ってきたときに机の上に大好きなお菓子を見つけてしまったら、手洗いどころか、手袋も脱がずにお菓子を食べてしまうことがあるのです。こちらはその様子を見て、「ちょっと、手袋を取って、コートを脱いで、さらに手洗い、うがいをしてからお菓子を食べてよ!」と、イライラしてドッカーンとなってしまいます。

 でも、父さんからしてみたら、目の前に大好きなお菓子があったら、それまでの常識よりも「食べたい!」という欲求が勝ってしまい、何をおいてもお菓子を食べてしまうのです。

 さらに、お菓子を食べ終わったら、そもそも外出していたことを忘れてしまい、いつまでもコートやマフラーを取らずに部屋の中に居続けます。またそれを見て「いつまで外の格好でいるのよ」と、イライラして2度目のドッカーンとなるわけです。

 これもまさに「認知症介護あるある」の一つ。介護する側は、認知症になった人が元気だったころのイメージや常識、自分の価値観に捕らわれて、「これはこうやるべき!」と思い込んでしまいがちです。ですが、認知症になった父さんにとっては、好きなものを食べたいときに食べるということが、一般的な常識よりも重要なことなのです。

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認知症介護あるある~岡崎家の場合~

岡崎杏里(おかざき・あんり)
 ライター、エッセイスト
 1975年生まれ。23歳で始まった認知症の父親の介護と、卵巣がんを患った母親の看病の日々をつづったエッセー&コミック『笑う介護。』(漫画・松本ぷりっつ、成美堂出版)や『みんなの認知症』(同)などの著書がある。2011年に結婚、13年に長男を出産。介護と育児の「ダブルケア」の毎日を送りながら、雑誌などで介護に関する記事の執筆を行う。岡崎家で日夜、生まれる面白エピソードを紹介するブログ「続・『笑う介護。』」も人気。

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日野あかね(ひの・あかね)
 漫画家
 北海道在住。2005年にステージ4の悪性リンパ腫と宣告された夫が、治療を受けて生還するまでを描いたコミックエッセー『のほほん亭主、がんになる。』(ぶんか社)を12年に出版。16年には、自宅で介護していた認知症の義母をみとった。現在は、レディースコミック『ほんとうに泣ける話』『家庭サスペンス』などでグルメ漫画を連載。看護師の資格を持ち、執筆の傍ら、グループホームで介護スタッフとして勤務している。

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