認知症介護あるある~岡崎家の場合~
医療・健康・介護のコラム
オススメです!介護に育児に「まっ、いいか!」
私の常識VS父さんの常識
まだまだ寒いこの季節。我が家でもインフルエンザや風邪の予防に、手洗いとうがいが欠かせません。
ところが父さんは、外から帰ってきたときに机の上に大好きなお菓子を見つけてしまったら、手洗いどころか、手袋も脱がずにお菓子を食べてしまうことがあるのです。こちらはその様子を見て、「ちょっと、手袋を取って、コートを脱いで、さらに手洗い、うがいをしてからお菓子を食べてよ!」と、イライラしてドッカーンとなってしまいます。
でも、父さんからしてみたら、目の前に大好きなお菓子があったら、それまでの常識よりも「食べたい!」という欲求が勝ってしまい、何をおいてもお菓子を食べてしまうのです。
さらに、お菓子を食べ終わったら、そもそも外出していたことを忘れてしまい、いつまでもコートやマフラーを取らずに部屋の中に居続けます。またそれを見て「いつまで外の格好でいるのよ」と、イライラして2度目のドッカーンとなるわけです。
これもまさに「認知症介護あるある」の一つ。介護する側は、認知症になった人が元気だったころのイメージや常識、自分の価値観に捕らわれて、「これはこうやるべき!」と思い込んでしまいがちです。ですが、認知症になった父さんにとっては、好きなものを食べたいときに食べるということが、一般的な常識よりも重要なことなのです。
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