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診断や治療機器の進歩と制度整備 胃癌

寺田次郎 六甲学院放射線科不名誉享受

最近のドラマでも話題になっていたそうですが、今の健診システムは、医療機器の進歩の前のものです。
胃癌健診でも、バリウム検査か内視鏡までで、CTやMRIによる診断は含まれていません。
触診とマンモグラフィ、超音波が主役の乳癌検査に相似です。

最近は現場ではなくカンファレンスでの読影くらいしかやりませんが、病変そのものではなく、リンパ節腫大や腹水貯留などの間接所見から病変の存在を見抜いたり、他疾患の併存を見抜くことはよくあります。

医局講座制の影響もあり、ターゲットを絞って疾患検索する縦割り行政でやってきましたが、今後の医療効率や高齢化社会、遺伝子や生活による種々のがんリスクのオーバーラップを考えれば、CTやMRIの高速度化と低被ばく化を踏まえ、人間ドックあたりから健診の在り方を考えていく必要があります。
放射線被ばくやコストを考えても、レントゲンからPET-CTにまで飛ぶ必要は必ずしもありません。

アルツハイマーの社会的影響の試算がありましたが、全ての疾患をどれだけ丁寧に処理するかで、治療不可のケースも含めて、お金や喜びをいい方向に動かせるのではないかと思います。

救急崩壊や医療訴訟のニュースも増えましたが、高度化した医療にはそれ相応の枠組みや方向転換が必要で、度を過ぎた誤魔化しや法の悪用は多くの人を不幸にするのではないかと思います。

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誰のための医療 降圧剤捏造論文と新基準

寺田次郎 関西医大放射線科不名誉享受

「移植医療はどこか人体実験」
先日の広島・呉の病理学会である先生がおっしゃられていたのが記憶に残ります。
それが何処までも許されて言い訳もありませんが、不完全な複雑系の世界の中で、結果論や政治に流される中で、どこか人体実験であるのはやむを得ない医療の現実だと思います。

では、人体実験と誠実な医療がどう違うのか?
方向性とデータと推論の積み重ねのあるなしではないかと思います。

僕の嫌いな言葉に「患者さんのために」という言葉があります。
人のために、社会のために、と言う言葉なんて、実際、自分の行動がそのような結果に繋がるかわからないのに無責任な気がするからです。
自分のために仕事をして、それが結果的に集団のためになるという方が正直なのではないかと思います。

例えば、ある種の降圧剤の催奇形性や発がん性が知られていますが、マクロとミクロの解剖学や血液循環で考えれば当たり前ですよね。
血の巡りが悪くなって、老廃物がたまり、直接間接に細胞複製のエラーが増える。

乳癌も特定領域にできやすいことが知られていますが、血流・リンパ流との関連性も否定できません。

そのデメリットを上回るメリットがないのであれば、飲むべきではないので、捏造論文やその時期に進んだ基準の再評価は必要でしょう。
高血圧と癌とどちらがその人の寿命やQOLに跳ね返るかは不明ですし、わずかの差であれば、自分の望むリスクや死に方を選ぶ権利が患者にはあるのではないかと思います。

今年の循環器学会関係者SNSによると心不全も増えているそうですが純粋な加齢の為だけではないでしょう。
降圧薬の過剰投薬は血圧のアップダウンを生みます
他疾患との兼ね合いや患者理解も含めて、適切な血圧の在り方と副作用の少ない降圧や生活の在り方のバランスを再構築していく必要があります。
起きてしまったことは仕方ないですが、修正の必要があります。

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医療のXYZ 癌の多次元性と連続性の解釈

寺田次郎 放射線科サッカー部スペイン代表

ファンタジスタと呼ばれるサッカーの名手は微細な時間と空間を切り取って、人の心さえ操る一般的ではない技術を持っています。
昔は才能と幸運に恵まれた人だけの極めてまれなものでしたが、今は良い画像や文章が廉価になったことで、強い意思をもって追及する人間はその繊細な世界がわかり再現できるようになりました。
画像診断も同じです。

「何処を見て、何を考えるか?その論拠は何か?」
機器の精度や速度の進歩の中でも蓄積されたノウハウ=ピクチャーとビジョンが共有され、優秀な診断医が放射線科内外に増えていると思います。
世の中は科学的正論だけが通るわけではなく、何処を標準医療とするかの政治性もありますが、より高精度で人にやさしい医療を残し広めるには、お役所や政治家、そして、庶民が忙しい時間の中でも勉強し、そういう個人や組織を守る必要があります。
ちょうど懐かしい始末屋漫画が映画化されていますが、良い仕事をする人やその人が守りたいものを表に裏に守っていく必要があります。

種々の癌には連続性があります、人種、地域、家族歴=生活環境や食事の好み、同年代、特定物質や特定事件、などなど。
最近は人種や食事も多国籍のミックスが進む中で、リスクの特定も難しいです。
そして、同一リスクが複数臓器にもたらす問題、同一固形癌の転移の問題。
癌=悪=内科や外科の積極的治療対象という安易な発想が間違いだとわかります。

微細な癌や類似病変は「単独の癌」ではなく、多発癌の一つや遺伝子変異やエピジェネティクスの変化とも考えられ、現代の標準医療ではないものの、炎症や血栓症など癌および癌治療の副作用への対策まで含めた総合的な評価と治療方針が今後は必要で、データの蓄積も解釈も必要です。
ある検査が無意味かどうかの意味も考え方と時間と心の余裕次第です。
効率のための非効率なんて、何人の理解と賛同が得られるかわかりませんが。

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子宮頸がん検診の過剰診断も問題では?

LESS IS MORE

子宮頸がんの検診の記述は誤解を招くのではないでしょうか? 細胞診についてランダム化比較試験での死亡率低下データはありませんし、子宮頸がんの前がん病変(上皮内癌や高度異形成CIN3)の過剰診断は深刻な問題です。日本の新しい子宮頸がん検診ガイドラインでも、「過剰診断の割合はCIN3+でほぼ50%」と記載していますが、過剰診断の害を考慮した推奨になっていないことも問題です。近年の受診率の向上により、日本の20~30代のCIN3は10倍以上に増えましたが、死亡率は低下していません。一方、CIN3の円錐切除による治療により、早産・流産・不妊のリスクが生じることは周知の事実です。20代は観察研究ですら死亡率低下のエビデンスがないことと、害があることは明らかなために、英国やカナダのように25歳からとしている国や、オランダのように30歳からとしている国もあります。検診間隔も3~5年が多いです。近年のキャンペーン「20歳になったら子宮頸がん検診を」は明らかに問題です。子宮頸がんについても、過剰診断の害が生じていることを知らせるべきではないでしょうか?

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