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石蔵文信の「男と女の楽しい更年期!」

医療・健康・介護のコラム

夫婦の会話はかみ合わないのが当たり前!? 妻の逆鱗に触れず、自分も疲れない会話法教えます

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 男女が同じ人間の形をしているから分かり合える、と思うことが大きな勘違いです。姿は似ていても、脳の機能はかなり違います。男性の脳は問題解決型。一つのことに集中することが得意で、猪突猛進的に目標に向かいます。一方、女性の脳は一度にいろいろなことを処理して、なんとなく目標に向かいます。そのために、男性と女性の会話はかみ合わないと考えたほうが良いでしょう。

一日の会話は女性が2万語、男性は7000語?

夫婦の会話はかみ合わないのが当たり前!? 妻の逆鱗に触れず、自分も疲れない会話法教えます

 しかし、話がかみ合わないといってあきらめたら、事態は悪くなる一方です。

 多くの妻が抱く夫への不満は、「夫が話を聞いてくれない」とか「話を始めると夫が自分の部屋に引きこもってしまう」などです。夫も最初から妻の話を無視していたわけではないでしょう。結婚当初は一生懸命に妻の話を聞き、不満に対して解決方法を考えてみるのですが、そのうちに妻の話は別の話題に飛んでいき、夫は混乱します。こんな会話が繰り返されると、男性は妻の話を聞くのが嫌になるかもしれません。うまく話がかみ合って、妻の不満に対してアドバイスをすると、突然、妻が不機嫌になることもあります。そんなとき、妻は不満を誰かに聞いてほしいだけで、アドバイスは求めていません。下手なアドバイスをすると、逆ギレされることもあります。

 こうしたことが続けば、夫も妻との会話を避けるようになりがちですが、妻はおしゃべりすることでストレスを発散するので、日によっては、夫がその聞き役になる必要があります。一説によると、一日の会話は女性が2万語、男性は7000語で、なんと約3倍の差があるとも。異説もありますが、前回のコラムで紹介したデータでは、会話する頻度が2週間に1回以下の男性高齢者の割合は女性の3倍なので、やはり女性の方がおしゃべりであるというのが正しいのかもしれません。

長時間、話を聞くのは医師もきつい

 会話は横隔膜を動かし、交感神経を落ち着かせます。さらに不満を口にすることで、男女ともストレスの解消になります。一方、不満のはけ口にされる聞き手にとっては、時に大きなストレスになります。私自身は、患者さんの話をしっかり聞くことが治療の大きな一歩と考えていますが、やはり、長時間お話を聞くのはきつい時もあります。忙しい医師なら、診察時間は1人の患者さんに5~10分程度しかありませんので、患者さんの話を十分に聞くことは困難です。

 私の場合、患者さんの不満を聞くのに1時間程度かかることがありますが、保険診療ではとても採算が合わないので、初診は自由診療とさせていただいています。一度、しっかりと話を聞くと、2回目以降の診察は比較的短時間で済みます。

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ishiukura-prof150

石蔵文信(いしくら・ふみのぶ)

 内科・循環器・性機能専門医。大阪大学人間科学研究科未来共創センター招へい教授。大阪市内と都内で男性更年期外来を担当。主な著書に『夫源病』(大阪大学出版会)、『男のええ加減料理』(講談社)、『なぜ妻は、夫のやることなすこと気に食わないのか エイリアン妻と共生するための15の戦略』(幻冬舎新書)など。自転車による発電に取り組む「日本原始力発電所協会」代表を務め、男性向けの「ええかげん料理」の教室を各地で開くほか、孫育てに疲れた高齢者がネットで集う「孫育のグチ帳」を開設するなど多彩な活動をしている。ホームページは「男性更年期 夫源病 石蔵文信

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9件 のコメント

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でも恥ずかしいから出来ない夫

どしてちゃん

定年後八年、過ごしてきました。私が話しかけたら「そうだね」と4文字の言葉を返してくれたら、それでOKだよ、出来れば「ありがとう」と「どうしたの」...

定年後八年、過ごしてきました。私が話しかけたら「そうだね」と4文字の言葉を返してくれたら、それでOKだよ、出来れば「ありがとう」と「どうしたの」「ごめんなさい」の言葉で4っつ、簡単でしょう?それで仲良くして暮らしていけるんだよ。しかし夫は恥ずかしいらしい。こういう言葉を自然に連発してる自分から見ると不思議なんだよね。

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おおのん

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「聞いているふり」 なんとすばらしい!目から鱗です!実践します!

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四朗

現役時は同業、退職後は異趣味

夫婦の会話に困ったことはありませんでした。小学校と幼稚園の教諭でしたから。その日にあった園児や児童の楽しい出来事の聞き合いでした。その中で、子ど...

夫婦の会話に困ったことはありませんでした。小学校と幼稚園の教諭でしたから。その日にあった園児や児童の楽しい出来事の聞き合いでした。その中で、子どもへの対応の仕方を勉強しました。また、悩みも打ち明け、解決策も議論しました。停職後は、互いに別の趣味を持ち、夫婦の話題は広がりました。さらに、友人を共有することもしました。妻の友人と一緒に旅行するのも楽しみでした。

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