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慢性腎臓病の緊急入院患者、体重が重い方が高い生存率

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 慢性腎臓病(CKD)で緊急入院した患者では、体重が重いほど短期的な生存率が高いとの研究結果を、東京医科歯科大のチームが科学誌に発表した。CKD患者は、塩分やたんぱく質の制限などで摂取カロリーが少なくなりやすいが、入院時は十分なカロリー摂取と体重維持が重視される可能性が出てきた。

 CKDは、生活習慣病や加齢などが原因で、腎臓の働きが低下する病気。発症しても自覚症状がほとんどなく、進行すると脳卒中や心筋 梗塞こうそく が起こりやすくなり、人工透析が必要になることもある。

 調査は、国内の入院患者の約半分をカバーするデータベースを活用。2013~16年に緊急入院したCKD患者で、人工透析をしていない約2万6000人を選び出し、肥満度を示す体格指数(BMI)で四つのグループに分けた。

 一般的にBMIは、標準値の22前後で死亡率が最も低くなるとされる。今回は入院後100日間の生存率を調べたところ、BMIが高いグループほど死亡率が低かった。

 具体的には、肺炎などの感染症を合併していない場合、BMIが最も低いグループ(平均18・2)は、2番目に高いグループ(同24・9)と比べて、死亡した割合が39%高かった。感染症を合併している場合は、82%とさらに高くなった。

 CKDは、尿毒素などによって体内で慢性的に炎症が続き、エネルギーを失いやすい状態だと考えられている。同大の 頼建光らいたてみつ 教授は「緊急入院し、体に大きな負荷がかかる状態では、体内に蓄えられた脂肪や筋肉のエネルギーの量が、生存率を左右するのではないか」と話している。

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