ウェルネスとーく
医療・健康・介護のコラム
[女優 江口のりこさん](上)中卒でバイト生活、住むところも決めずに上京 「映画に出たい」と劇団入り
舞台やドラマ、映画、CMと数多くの作品に出演している女優の江口のりこさん。脇役でも個性的な演技が光り、「あの作品のあの役」と言われれば思い当たる人は多いはず。子ども時代や女優への道のり、健康管理やオフの過ごし方など、飾らずに率直に語ってくれました。(聞き手・藤田勝、撮影・小倉和徳)
5人きょうだいの次女 おしゃべり絶えない家族だった
――5人きょうだいで、にぎやかな家庭でしたか。
兄2人に双子の姉、妹がいます。楽しかったですね。今もそうですが、家族と一緒にいるのは好きです。家では常にしゃべっていたし、両親にだれが一番面白い話ができるか、競い合ったりしていました。
――中学時代は陸上部でした。
800メートル走で、表彰状もけっこうたくさんもらいました。先生が怖くて、一生懸命やらされていましたね。いつもやめたいと思っていました。
歩くのはタダ ジムは一生行かない
――体力や運動神経には自信がありますか。
走るのは速いですが、運動神経はよくないです。芝居をやってわかったのですが、ダンスが苦手。踊れません。身体能力の低さに気づきました。泳げるようになったのも、ほんの2~3年前。仕事がひまな時期に、水泳の先生に30分教えてもらって泳げるようになりましたが、すぐに飽きました。
――今は運動する習慣はないですか。
休みの日になるべく歩いています。1時間半ぐらい、1万歩以上を目標にひたすら歩く。ジムは行ったことがないです。運動するのにお金を払うのはどうかと思うし、きれいな体を作りたいとも思わないので。歩くのはタダですし、ジムは一生行かないと思います。
「勉強より、働いて好きなことを」 高校には進学せず
――高校に進学しなかったのですか。
勉強が嫌でした。中学でさえ楽しくなかった勉強が、さらに3年続くと思うと……。だったら、自分で働いて、お金ためて、好きなことをしたいなと。それは中学に入ってすぐ思っていました。兄2人も中卒ですぐ働いていたので、私が高校に行かないと言っても、両親は驚かなかったです。
――女優になりたいというのも理由でしたか。
それもありましたが、とりあえずお金をためて、自活できるようになるのが先だと思って、地元でアルバイト生活を始めました。
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