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教えて!ヨミドック

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笑いは健康に良い?

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免疫力アップなどに効果

   「笑う門には福来たる」って言うけど、健康にも良いのかな。

 ヨミドック 笑いが健康に良いことは昔から経験的に知られていました。うつ病や認知症といった精神疾患との関連を調べる研究が盛んに行われ、笑うことで、うつ病や認知症になるリスクを減らせる可能性が示されています。

   ほかには?

   笑いがストレスを減らし、動脈硬化を改善させるという研究もあります。よく笑う人ほど、脳卒中や心臓病になりにくい可能性を示す研究結果を、東京大学などのチームが2016年に発表しました。65歳以上の約2万人を対象に調査したところ、日常生活でほとんど笑わない人は、ほぼ毎日笑う人に比べ、脳卒中で1・6倍、心臓病では1・2倍、リスクが高くなりました。

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   なるほどね。

   がん患者への効果を調べる研究も、大阪国際がんセンター(大阪市)で進められています。落語や漫才を2か月間で4回見た患者と見なかった患者約30人ずつのグループで、がんに対する免疫力の変化を調べました。その結果、見た患者では、免疫を高めるたんぱく質を作る能力が平均で1・3倍に増えました。

   いろいろな病気に効果がありそうなんだね。

   笑うと気持ちが晴れることがありますよね。ホルモンの量の変化からストレス解消につながることが示唆されているほか、笑うことは腹筋などに力が入り、大量に息を吐き出すので、一つの運動とも言えます。何回かに分けても計15分間笑えば、10~40キロ・カロリーが消費され、体重50キロの30代女性では、10分間の掃除機がけ(19キロ・カロリー)やぞうきんがけ(33キロ・カロリー)にほぼ匹敵するとの論文もあります。

   笑うために、面白いものを見聞きしないとダメ?

   フランスの哲学者アランの「幸福論」に、「幸福だから笑うのではない、むしろ、笑うから幸福なのだ」との言葉があります。作り笑いであっても、自然な笑いと同じようなストレス軽減効果があるとする論文があります。箸を横にくわえて口角を上げるような作り笑いでも効果があるそうですよ。

 (山田聡/取材協力=大平哲也・福島県立医科大学教授、大西 淳之じゅんじ ・東京家政大学教授)

 ヨミドックは読売新聞の医療介護サイト「ヨミドクター」のお医者さんキャラです。

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