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がんを語る

コラム

乳がん(下)仕事はやめない、家事・子育ては人に頼る…「一人じゃないよ」と伝えたい

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週5日働き、休日は病院 仕事あることは活力

――乳がんの場合、世代的に働きながら治療する人が特に多くいます。堀内さんは休んだ時期もあるけれども今も働いていらして、何か伝えたいことはありますか。

堀内(写真) 私は本当に必死に戻りたい、戻りたいと言って、周りの方が応援してくださり、産業医の方にもかけ合ってくださって、やっとの思いで職場に戻れました。手術が6月、職場に戻ったのが9月。それから最初の半年間は記憶がありません。有休も全部治療で使ってしまっていましたが、まだ病院も頻繁に行かなきゃいけなかったので、休みの日は病院、週に5日働くという生活で、本当に、どうやって生きていたのか、思い出せません。

戻る場や仕事があることは活力にもなる

――すごく大変だったんですね。

堀内 ただ、戻る場があったり、仕事があったりというのは、活力の一つにもなります。今は、職場の人も、私も髪の毛の薄いのを見て、そういえば乳がんだったんだなと思い出す程度だと思います。変にいたわられるよりは、幸せなのかもしれません。ただ、無理し過ぎるのも良くないですね。

がんになっても働ける仕組みを

――世の中も70歳までとか、より長く働く方向ですね。そういう意味では、がんを抱えても働ける体制が柔軟にとれる社会になってほしいです。

吉田 やはり中小企業に課題が多く、勉強が不足しているように思います。

星野 雇う側の問題ですね。

――経済的な問題も絡んできますからね。

吉田 今、がんと就労の問題が大きく取り上げられていますが、やっぱり、がんでも働きたいです。経済的な問題もあるし、子育て真っ最中ならやめるわけにはいかないです。

――私も仕事をやめようと思ったことはありません。抗がん剤治療中に高熱を出して救急車で運ばれたりして、休んだことはありますが、金曜日に抗がん剤治療をして週末は完全に休む、というような勤務表を作ってもらったりしました。

堀内 まだ30代で大変だったでしょう。

――職場には迷惑をかけましたが、そういう人も働けるような仕組みが必要ですね。

星野 最近の若い人は早合点して、がんと診断されたら仕事をやめなきゃいけないと思い込んで、とっととやめてきちゃう人もいるんですよ。

――それは一番もったいないですね。

星野 まずは冷静になって、上司にローテーションの相談をするようにアドバイスしています。やめてからハローワークに行くと、健康状態について「良好ですか」と聞かれ、「乳がんの治療中です」と言ったらはねられた、という例が実際にあります。

――まず言えることは、仕事はやめない、何とか続ける方策を探すということですね。

星野 ある乳がんの患者さんで、スーパーでバックヤードに勤めていた人が、重たいものを持てなくなったというので、お総菜のほうに回してほしいと直属の上司に訴えました。私も一緒に行ってお願いして、唐揚げとかお総菜を作るほうに配置転換してもらったことがありますが、そういうのは企業の理解がないとだめですね。

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がんを語る3-thum

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男性の3人に2人、女性の2人に1人が、がんになる時代です。このコーナーでは、がん種別に患者や経験者を招き、病との向き合い方を話し合います。
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医師と患者の理解と感情のギャップと運用

寺田次郎 関西医大放射線科不名誉享受

(前編もふまえて) 前立腺癌検診の功罪の記事も出ていますが、保険診療の内外で様々な問題や知見の共有不足があります。 内視鏡だけでなく、CTもMR...

(前編もふまえて)
前立腺癌検診の功罪の記事も出ていますが、保険診療の内外で様々な問題や知見の共有不足があります。
内視鏡だけでなく、CTもMRIも超音波も進化したのに、いまだに標準のがん検診は旧式のままです。

診断や治療の急速な変化や医療内外のITによる情報拡散に、医師個人のみならず医療社会がまだついていけてないからです。
本文にもあるように、所詮医師はがん患者ではなく、スキルとして共感態度は示せても、心から寄り添える人は多くありません。
また、非人間的人格の内包で非人間的な一部の仕事が遂行できる矛盾の苦しみがあります。
そのことを患者や患者会側が理解して健常者や役所も巻き込んで運用のコツの共有や逆支援なんかを考えていただければ社会は変わるのかもしれません。

普通の医師は高度な知識や技術を専門分野の多岐にわたって更新し続けることは困難で、それが医療の細分化とチーム制に繋がっています。
一方で、患者は治療の全身的な影響について出来るだけ個人や小グループにサポートしてもらいたいわけで、現実と認知のギャップを埋めていくにあたっての矛盾や不十分もあります。
不眠だから睡眠薬を出すだけでなく、不眠の原因となる心の悩みや病気の症状に薬剤副作用まで寄り添ってほしい。
しかし、それは高コストや医療環境の変化への支援が必要になるのは当たり前。
それが医療費抑制の問題なんかの社会全体の問題との交錯するポイントです。

「医療制度の矛盾や医師の働き方改革なんか患者さんは関係ありません。」
といわれれば、
「患者さんのための標準医療外の仕事は医師には関係ありません」
になってしまうでしょう。

金子みすゞのこだまみたいですが、お互いに歩み寄るか、時代の変化を待つか、どうしたいのか?
あるいは地域ごとの取り組み自体が、今後の市町村の在り方や人口の増減に影響を与えるのかもしれません。

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