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膵臓がん、手術前に抗がん剤使うと生存期間が長く…手術後投与の1.4倍

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 治療が難しい 膵臓すいぞう がんで、切除手術後に抗がん剤を使うより手術前にも使った方が生存期間が10か月長くなったとする研究結果を東北大学病院などの研究グループが発表した。生存期間は約1・4倍に延びた。現在は手術後に抗がん剤を使う方法が、専門学会が推奨する標準治療となっている。

 膵臓がんは国内で年間約4万人が発症。早期発見が難しく、3年生存率が約15%と部位別で最も低い。他の臓器に転移がないなど手術で切除できる患者は全体の2割程度とされる。

 研究グループは2013年から臨床研究を始めた。対象は、全国の手術できる患者約360人。手術後に抗がん剤のS―1を投与する標準治療の患者と、手術前にも塩酸ゲムシタビンとS―1を組み合わせて投与する患者に分けて比較した。

 その結果、標準治療に比べ、手術前にも投与した患者は平均生存期間が26・7か月から36・7か月になり、2年生存率は52・5%に対し、63・7%となった。手術前にも投与した患者では、周囲のリンパ節への転移などが減ったという。

 東北大病院総合外科長の 海野うんの倫明みちあき 教授は「抗がん剤治療を先に行うことで、がんが小さくなって手術しやすくなる効果も考えられる。今後は、手術前の抗がん剤投与が標準治療になるだろう」と話している。

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