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インフル7人死亡施設で職員のみ投薬…施設が提案、嘱託医は「判断を尊重」

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インフル7人死亡施設で職員のみ投薬…施設が提案、嘱託医は「判断を尊重」

74人がインフルエンザを発症した「北淡荘」(22日、兵庫県淡路市で)

 兵庫県淡路市(淡路島)の養護老人ホーム「 北淡ほくだん 荘」で、74人がインフルエンザを発症、うち7人が死亡した集団感染で、県は、感染が拡大した経緯に不明な点が多いとして、施設に改めて立ち入り調査を行うことを決めた。厚生労働省が感染予防手引で推奨する予防投薬による対策について、施設側が認知していなかったことがこれまでに判明しており、県は、施設側の一連の対応を詳しく調べる。

 予防投薬は周囲に感染者がいる場合に行われ、原則、重症化しやすい高齢者らが対象となる。

 集団感染では、職員が8日に発症して以降、入所者の男女7人(71~99歳)が死亡。施設は11日に調査に入った県の指導を受け、12日に予防薬として職員にタミフルを投与したが、発症していない入所者にはしていなかった。施設は18日に県から再指導を受け、初めて入所者に投与した。

 一方、11日に施設側から予防投薬について相談を受けた嘱託医(51)によると、職員だけを対象にした投与を提案され、了承したという。取材に対し、嘱託医は「入所者を含めた全員に投薬すべきだったと思うが、費用を負担するのは施設なので、その判断を尊重した」と説明している。

 厚労省の手引では、施設内で感染が拡大した場合、「早期の予防投薬なども考慮されうる」としているが、施設は、予防投薬の必要性については認識していなかったという。日本感染症学会の提言でも施設内でインフルが発生した際、入所者らへの予防投薬を呼びかけているが、施設側は把握していなかった。

 県は「高齢者施設は当然知っているはずで、その前提で指導していた」とし、改めて感染症法に基づく立ち入り調査を行う。

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