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親からの自立を育む本音と建前の距離感

寺田次郎 六甲学院放射線科不名誉享受

このケースは子離れできない母親の、子離れできないようにさせる深層意識に対して、本人の理解と自立、そして、遠い大学に進学を許す他の家族の理解と経済力が噛み合った幸運なケースではないかと思います。
共依存であったり、価値観の歪みの場合、本音と違う建前によって拘束力が働くこともよくあります。
それを読み解いて、建前の対処や社会制度との折り合いをつけて、自立への階段を踏ませる作業はそれこそ親になり替わる作業でもあると思いますし、成功だけではないとも思います。

実は家族だけじゃなくて、進学校の教師との意見の共有もそういう部分はあります。彼らは難関大学や医学部に放りこむのが職業ですから、そういう正義を植え付けないといけません。
だから、教師の健康診断の時に、子供たちの愚行権を尊重する部分や、確信犯でそういうことをやっている理解と現実との折り合いの話を触れることもあります。
心身がタフでない子に、いきなり高い「正しい」ハードルを与えることは正しいことではありません。

子供を不幸になる予感がしても、「時代の変化への適応という不安定」より「価値観の変更を行わない精神的安定」を望む人がいるのは仕方ないことです。
その中で、職業なり趣味でこういうことを理解できる大人がどれだけ増えるかが日本社会の基礎になると思います。

子供の自立支援のポイントが放射線防護の3原則(距離・時間・防御)に似ているのが不思議です。
普通の日本人はいきなり外国には行かないでしょう。
親も壊れない距離感と建て前を考える必要がありますし、自立に向けて学ぶべき課題を本人の意思でクリアしてもらう必要があります。

強いストレス素因であり(ストレス=悪ではありません)、一方で、重要な人間でもある親や教師。
とはいえ、子供を守ることで、その次の子供世代も守ることができます。
それが結果的に親世代を守ることにもなります。

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