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漫画家  藤子不二雄(A)さん

一病息災

[漫画家 藤子不二雄(A)さん]大腸がんと心不全(2)さんずの川?ICUで夢

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[漫画家 藤子不二雄(A)さん]大腸がんと心不全(2)さんずの川?ICUで夢

 がんは、おなかの右下の上行結腸にできていた。幸い早期だったが、内視鏡治療では、がん全部を取り切るのは難しいとみられた。通常の開腹手術よりも負担が少ない 腹腔ふくくう 鏡手術をすることになった。

 2013年3月中旬、東京都内の大学病院に入院した。当時は自伝的作品「まんが道」の青春編「愛…しりそめし頃に…」を雑誌に連載中。手術前日に病室で最終回となる原稿をチェックした。「万が一にも途中で切れることは避けたかった。ホッとしました」

 手術当日。おなかに開けた数か所の穴にメスなどを挿入し、内部をモニターで確認しながら進める。4時間の手術で2センチ近くあるがんを取り切った。

 容体の急変に備えて集中治療室(ICU)で過ごしている時、不思議な夢をみた。巨大なソーセージを食べるように迫ってくる外国人兵。そして、橋の架かった小川の対岸のアパートから手招きをする、亡くなったはずの漫画家仲間たち……。「橋を渡ろうとしていた。あれは、さんずの川だったかもしれない」

 夢をみている間、ベッドの上で大声をあげたり、点滴の管を引き抜こうとしたりしていたようだった。

 ICUに入った患者には、手術や緊急入院後のストレスで、幻覚や錯乱などの症状をみせるケースがあるという。

 入院から2週間、4月初めに退院。無事に家に帰れる。「本当にありがとう」。病院に向かって頭を下げた。

 

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