伊藤清世の「あれ?コレ 介護食 plus」
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変わりポテトサラダ
こんにちは。在宅訪問管理栄養士の伊藤清世です。
かむ、のみ込む機能が低下した方にとって、ナガイモは、すりおろしてそのままでも食べやすく、また、ハンバーグなどのつなぎにすれば、より軟らかくしてくれる介護食作りの強い味方です。
今回は、そのナガイモを加熱して作る、ちょっと変わったポテトサラダのご紹介です。
ナガイモは加熱すると、生をすりおろした時のぬめりや、刻んだ時のシャキシャキ感がなくなり、ジャガイモやサツマイモとは異なる、ほくほく感が楽しめます。
ポイントは、ナガイモを軟らかくゆでた後に、鍋で水分を飛ばすことです。こうすることで、ジャガイモやサツマイモをつぶした時のような、べたつきが抑えられ、マヨネーズなどの油脂を加えると、滑らかにまとまります。
今回は、もともと味の付いている鮭フレークとチーズを入れているため、調味料を加えていませんが、入れる具によっては適宜、塩・コショウで味付けをしてください。
このサラダに塩もみしたキュウリやタマネギ、ホールコーンなどを加えれば、介護が必要な方以外もおいしく召し上がることができます。
生でも、加熱しても食べやすいナガイモを無駄なく使って食べ切りましょう。
[作り方]
(1) プロセスチーズは1cm角に切る。ナガイモは皮をむき、1.5cm角に切る。表面のぬめりをさっと洗い、水からゆでる。
(2) 竹串がすっと入るくらいまでゆで、水を切って、こふき芋にし、粗くつぶしておく。
(3) 粗熱が取れたら、チーズと鮭フレークを加え、マヨネーズも入れ混ぜる。
(4) 器に盛りつけ、青ノリを散らして、できあがり。
※かむ力、のみ込む力には個人差があります。食べる機能を確認しましょう。
(レシピ作成 在宅訪問管理栄養士 伊藤清世)
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