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伊藤清世の「あれ?コレ 介護食 plus」

[ きょうの健康レシピ ]

健康・ダイエット・エクササイズ

おからの茶巾絞り

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おからの茶巾絞り

 こんにちは。在宅訪問管理栄養士の伊藤清世です。

 今回は作り置きの「おからのいり煮」を使用したレシピのご紹介です。豆腐を作る過程でできるおからは、食物繊維やカルシウムなどが豊富で、昔から健康食材として親しまれている食品です。しかし、このおからのいり煮、しっとり煮たつもりでも、食べる機能が低下した方にとっては、口の中でぽろぽろになり、まとまりにくく、のみ込みにくいものです。

 この連載でも繰り返しお伝えしていますが、このような食材を食べやすくするには、まとまりを作る食材と合わせるのがポイントです。今回のまとめ食材には卵を使用し、さらに上からあんをかけることで、のみ込みやすくしています。栄養素では、卵とおからを合わせることにより、卵に含まれない食物繊維をおからで補うことができます。

 介護が必要な方だけでなく、子どもから大人まで、どの年代にも好評な一品です。

[作り方]

(1) 耐熱の器に卵を割って入れ、溶きほぐしてマヨネーズと混ぜる。

(2) おからの煮物も加えて、さらに良く混ぜる。市販のおからの煮物を使用する場合は、硬い具を除いておく。

(3) (2)を電子レンジ(500W)で1分加熱する。器の周りが少し固まってくるので、ミニ泡だて器などで混ぜて半熟状にする。

(4) 小鉢などにラップを敷き、(3)を2等分にして茶巾に絞り、電子レンジ(500W)でさらに30~40秒加熱し、そのまま粗熱をとって器に盛りつける。

(5) 〈あん作り〉 (A)の材料をよく混ぜて小鍋に入れ、とろみがつくまで加熱し、蒸しあがった(4)にかけてできあがり。手元に材料があれば、軟らかくゆでた青菜などを飾る。

 ※かむ力、のみ込む力には個人差があります。食べる機能を確認しましょう。

 (レシピ作成 在宅訪問管理栄養士 伊藤清世)

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伊藤清世(いとう きよ)

在宅訪問管理栄養士・介護食アドバイザー
委託給食会社で病院・高齢者施設・保育所等の調理業務、総合病院の管理栄養士を経て、現在は仙台市の「ないとうクリニック複合サービスセンター」で在宅訪問管理栄養士として活動中。また、地域での講演活動を通じ、かむ、のみ込む力が低下した方にも喜ばれる、食べやすくおいしい食事作りを提案している。

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