文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

ニュース

ニュース・解説

AIが心電図判定、治療が必要かどうかを高精度で見極め…慶大助教ら開発

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック
AIが心電図判定、治療が必要かどうかを高精度で見極め…慶大助教ら開発

 胸の痛みで救急外来を受診した患者の心電図から、急性心筋 梗塞こうそく などでカテーテル治療が必要かどうかを見極める人工知能(AI)を開発したと、慶応大医学部の後藤信一助教らが発表した。論文が10日、米科学誌「プロスワン」電子版に掲載された。

 後藤助教らは、過去10年間に慶応大病院の救急外来を受診した約4万人の心電図のデータを基に、急性心筋梗塞や狭心症などカテーテル治療が必要な心電図の特徴をAIに学習させた。その結果、AIは、心電図だけで、経験を積んだ医師よりも高い精度で治療の要否を判断できるようになったという。

 心臓に酸素や栄養を運ぶ血管が詰まったり、流れが悪くなる病気の中でも、完全に詰まる急性心筋梗塞は、心筋の 壊死えし が急速に進み、死に至ることもある。血管を広げるカテーテル治療によって、できるだけ早く血流を復活させることが重要だが、血管を傷つけるリスクなどを伴うため、専門医が心電図のほかに血液検査や超音波検査などの結果を総合的に診断したうえで行ってきた。

 データに基づく次世代の個別化医療を研究している高木周・東京大教授(生体力学)は「将来は自覚症状が出る前の段階で兆候を発見できるようになる可能性がある」と評価している。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

ニュースの一覧を見る

最新記事