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たん吸引ミスで26歳男性が植物状態、千葉大病院に1億5千万円賠償命令

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 埼玉県の男性(26)が植物状態となったのは、たんの吸引中の医療ミスが原因だとして、男性と両親が千葉大医学部付属病院(千葉市)側に約3億2600万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁(佐藤哲治裁判長)は10日、病院側に約1億5300万円の支払いを命じた。

 判決によると、頭蓋骨に先天性の疾患を抱えていた男性は2012年8月、同病院で顎の骨を切断する手術を行い、気管切開の処置を受けた。手術から4日後、看護師2人がたんを吸引中、チューブが詰まった状態となり、男性は低酸素脳症に陥り、意識障害の後遺症を負った。原告側によると、現在も寝たきりで、意思疎通ができないという。

 訴訟で病院側は「チューブが詰まったことと看護師の作業には関係がない」と主張したが、判決は「看護師は、表情を観察したり呼吸が苦しくないか尋ねたりする義務を怠った」と判断。「異常に気づき、吸引を中止するなどすれば、救命処置が可能だった」と結論付け、病院側の責任を認めた。

 判決後に記者会見した男性の父親(55)は「初歩的なミスによる重大事故だ。病院には息子が回復するよう、しっかりとした治療を行ってほしい」と語った。

 千葉大医学部付属病院総務課の話「判決文を確認していないので、コメントは差し控える」

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