本田秀夫「子どものココロ」
医療・健康・介護のコラム
「勉強に集中できない」「授業中にふざける」は限局性学習症(学習障害)の可能性も…早めに気づき、適切な支援を
苦手を反抗的態度でカムフラージュする子も
小学校低学年のうちは、他の子どもに比べて苦手だとはっきり認識するのがまだ難しく、「苦手」と思う代わりに「嫌い」「つまらない」と感じる子どももいます。すると、授業中や自宅学習中に集中できず、ふざけるなどの態度の問題が生じやすくなります。Bくんが授業中にふざけて注意されることが多いのは,授業がよくわからずにつまらなくなっていた可能性があります。
高学年になってくると、勉強が苦手であると自覚するようになります。そして、「他の生徒にばかにされたくない」といった気持ちから、授業をサボったり、先生に対して反抗的な態度をとったりするケースが出てきます。勉強が苦手であることをカムフラージュしようとするのです。
読み書きや算数が苦手であることは、繰り返し練習を重ねたからといって、思うように改善しません。むしろ苦手なことを特訓し過ぎると、かえって嫌いになり、苦手意識が強くなってしまいます。
パソコン、タブレット、スマホが強い味方に
詳しい検査の結果、Bくんは全体的な発達の遅れはないものの、読み書きと計算が特に苦手であることが判明しました。読み書き学習や計算のドリルは、本人が嫌にならない程度の量とペース配分で行うことになりました。今後、教科書の文章を音声で読み上げるアプリを入れたタブレット端末を授業で使えるよう、教育委員会と相談しています。
今の時代はパソコン、タブレット、スマホなどを使えば、文字の読み書きが苦手でも文書を作成することができます。計算も電卓を使えばよいのです。最近は、限局性学習症の子どもが無理なく学習を進めるために、タブレット端末などを活用した教材が開発されています。大学入試のセンター試験でも、読むことが苦手な受験生のために別室で音声による問題提示を行っています。
読み書きや計算のために、本来は苦手でない科目の学習まで困難にならないよう、早い時期から必要な配慮を受けることが大切です。(本田秀夫 精神科医)
*本文中の事例は、プライバシーに配慮して改変しています。
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「勉強に集中できない」 「授業中にふざける」 これは案外普通ではないでしょうか? 程度問題ですが。 それまでの学習してきた内容も違いますし、小中...
「勉強に集中できない」
「授業中にふざける」
これは案外普通ではないでしょうか?
程度問題ですが。
それまでの学習してきた内容も違いますし、小中学校では誕生日の違いの1年の重みも違います。勉強したいタイミングや気持ちもそれぞれです。
実際、アスリートの大半は4-6月に誕生日が集中しています。
体や心の成長速度に伴う成功体験や選抜体験の積み重ねですね。
僕は早生まれですが、小さい時から暗記をさせられていました。
また、親子参観で、父親が自分よりはるかに受験で優秀な人間と比べてできないことをあげつらうので、しんどかった記憶があります。
既に知っている内容であれば、退屈であったり、遊び心も出るのが子供で、そういう部分を解析しないで、発達障害だなんだと決めつけるのは非常に危険です。
それでは、ヘロデ王の子供狩りと同じです。
また、遊びや恋愛を知らずに、大人になって行くのは健全でしょうか?
15でねえやは嫁に行き、の時代でもないのに。
そして、半数は興味もないのに進学して勉強しないといけない学歴社会の文化の中で、たまにレールをはみ出すのは当たり前で、受け容れの段階で多少失敗や暴走も当り前でしょう。
大学は社会人へのモラトリアム(執行猶予)とも言いますが、むしろ懲役とも言えるカリキュラムが若者を壊しかねないことを危惧します。
子供は与えるものにより、発達の個性が変わります。
一方で、変わらない部分もあります。
今後、スマホ育ちの子供が増えれば、知識や生活=発達の偏りは大きくなると思われますが、何が常識で、何が普通か、問われますし、住み分けなんかも大事になるでしょう。
こう言うことを書くことが、自閉症スペクトラムなら、基準の方が間違いだと思いますけどね。
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