本田秀夫「子どものココロ」
医療・健康・介護のコラム
「勉強に集中できない」「授業中にふざける」は限局性学習症(学習障害)の可能性も…早めに気づき、適切な支援を
Bくんは言葉の遅れもなく、保育園に通っている頃までは生活の中で特に気になることはありませんでした。ただ、他の子どもたちに比べて、文字や数にあまり興味を示しませんでした。
小学校に入学した後の個人面談では、担任から「国語や算数の授業中、友だちとふざけて注意されることが多い」と指摘されました。音読や文字の練習に消極的で、足し算や引き算の計算ドリルもなかなかやろうとしません。
知的能力障害はないのに「読み」「書き」「算数」が…
子どもの成長のなかで、学校の勉強は大きな位置を占めます。幼稚園や保育園では遊び中心の生活だったのが、小学校に入学すると、多くの時間を読み書きや算数の勉強に費やすことになります。近年では、小学校に入学する頃には、多くの子どもが自分の名前を平仮名で書いたり読んだりすることができます。しかし、一部の子どもは小学校に入学してもなかなか字の読み書きがうまくできません。数をあつかうことが苦手な子どももいます。
小学校に入学してしばらくたった頃にBくんのような状況になる場合、いくつかの可能性が考えられます。
前回紹介した知的能力障害(知的発達症)では、発達全体がゆっくりであるために、読み書きや算数の理解も平均的な子どもに比べて遅れます。また、「生まれつき落ち着きがない」、あるいは「悩んでいることがある」など、なんらかの理由で勉強に集中できない可能性も考えられます。これらのケースについては、別の機会に紹介します。
ここでは、もう一つの可能性である「限局性学習症」(学習障害)を取り上げます。知的能力障害はなく、勉強する機会が十分に与えられているにもかかわらず、「読み」「書き」「算数」の少なくとも一つがうまく学べないことが特徴です。限局性学習症は神経発達症の一種に分類されており、先天性の脳機能の異常があると考えられています。
小学校入学後に表面化しやすい
字を読めないと通常は書くことも苦手なので、読みだけが苦手という人はほとんどいません。しかし、「読むことは苦手ではないが書くことは苦手」という人はいます。「読み書きは苦手でないが算数は苦手」という人や、「読み書きも算数も全部苦手」という人もいます。
限局性学習症の場合は、いわゆる「言葉の遅れ」はありません。つまり「耳で聞いて理解し、口から音声言語を発する」ということに異常はないため、幼児期までは気づかれにくいのです。
しかし、同じ言葉に関することでも、「目で文字を見て理解すること(読み)や、手で文字を形づくること(書き)」がうまくできません。このため、字の読み書きを本格的に習い始める小学校入学後に、特性が明らかになってきます。
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「勉強に集中できない」 「授業中にふざける」 これは案外普通ではないでしょうか? 程度問題ですが。 それまでの学習してきた内容も違いますし、小中...
「勉強に集中できない」
「授業中にふざける」
これは案外普通ではないでしょうか?
程度問題ですが。
それまでの学習してきた内容も違いますし、小中学校では誕生日の違いの1年の重みも違います。勉強したいタイミングや気持ちもそれぞれです。
実際、アスリートの大半は4-6月に誕生日が集中しています。
体や心の成長速度に伴う成功体験や選抜体験の積み重ねですね。
僕は早生まれですが、小さい時から暗記をさせられていました。
また、親子参観で、父親が自分よりはるかに受験で優秀な人間と比べてできないことをあげつらうので、しんどかった記憶があります。
既に知っている内容であれば、退屈であったり、遊び心も出るのが子供で、そういう部分を解析しないで、発達障害だなんだと決めつけるのは非常に危険です。
それでは、ヘロデ王の子供狩りと同じです。
また、遊びや恋愛を知らずに、大人になって行くのは健全でしょうか?
15でねえやは嫁に行き、の時代でもないのに。
そして、半数は興味もないのに進学して勉強しないといけない学歴社会の文化の中で、たまにレールをはみ出すのは当たり前で、受け容れの段階で多少失敗や暴走も当り前でしょう。
大学は社会人へのモラトリアム(執行猶予)とも言いますが、むしろ懲役とも言えるカリキュラムが若者を壊しかねないことを危惧します。
子供は与えるものにより、発達の個性が変わります。
一方で、変わらない部分もあります。
今後、スマホ育ちの子供が増えれば、知識や生活=発達の偏りは大きくなると思われますが、何が常識で、何が普通か、問われますし、住み分けなんかも大事になるでしょう。
こう言うことを書くことが、自閉症スペクトラムなら、基準の方が間違いだと思いますけどね。
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