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がん医療フォーラム2018

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[がん医療フォーラム2018](3)当事者が考える「がんと共に生きる社会」とは

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一般社団法人CSRプロジェクト代表理事 桜井なおみさん

 がんに関する意識を調べた内閣府の調査で、がんを怖いと思う理由に、「治療や療養で家族や友人に負担をかける場合がある」が2位に挙がっています。でも病気になることは迷惑をかけることでしょうか。そうではないですよね。

 私は2004年にがんと診断されました。自らの死がこれだけ怖いのかと、感じました。14年たった今も、「次のがんが来るかもしれない」と考え、治ったという気持ちにはなれません。

 病気になると、決めなければならないことがたくさん出てきて混乱します。家族にどう伝えるか、治療はどうするか、と。その後も働き方や薬の副作用、食生活やストレスへの対応に苦しむかもしれません。

 困った場合には、他人に頼る勇気を持ってほしい、と思います。悩みは他人に相談したほうが早く解決できます。頼られる側も頼られる準備をしてください。

 米国には、患者がいかにその人らしく生き抜くかを重視する思想があります。社会が患者の生活を支える考え方が含まれています。

 一人一人が患者のために何ができるかを考えるという、がんになっても安心して暮らせる社会が日本で実現するよう願っています。

 ◇さくらい・なおみ 30歳代で乳がんの診断を受ける。闘病経験を生かして患者や家族の支援を行う。

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