文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

がん医療フォーラム2018

イベント・フォーラム

[がん医療フォーラム2018](2)がん患者さんとご家族を支える地域づくり

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

柏市医師会副会長 長瀬慈村さん

 医療の現場では、大病院に患者が殺到して診療に遅れが生じ、地域の診療所では診療の内容にばらつきがあります。住民は、自分に適した治療にたどり着けずにいます。

 状況を改善するためには、医療や介護、行政に携わる人同士の連携が必要だと考えています。千葉県柏市は、都心から電車で約30分で着く人口42万人余りの都市ですが、患者が住み慣れた地域で暮らしながら治療を受けられるよう、在宅医療を進める体制を作ってきました。市医師会もシステム作りに参画しています。

 訪問診療する主治医とサポートする副主治医がタッグを組む仕組みを作ったり、大病院が診療所の医師を支える方策を議論したりしています。医師や介護職たちが集まる会議が年4回開かれ、これまでの参加者数は5000人を超えました。こうした取り組みはがん対策にも役立つと思います。

 住民への情報発信も大切です。がん患者向けに、相談場所、在宅医療、緩和ケアに関する情報を盛り込んだ小冊子を、市と市医師会などが協力して作りました。

 自宅などで看取みとられた市民は、2010年度の100人から、14年度は229人と2倍超に増えました。病気別ではがんが最も多くなっています。

◇ながせ・じそん 1986年群馬大学医学部卒。98年に乳腺クリニック長瀬外科を開設、2000年から柏市医師会理事、10年から現職。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

イベント・フォーラムの一覧を見る

がん医療フォーラム2018

最新記事