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皮膚に貼るアレルギー性鼻炎薬、服薬継続率の向上に期待

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皮膚に貼るアレルギー性鼻炎薬、服薬継続率の向上に期待

 日本人の4人に1人が悩まされている花粉症。治療は薬物療法が中心で、経口薬や点鼻薬が広く使用されているが、今年4月に国内初となる皮膚に貼るタイプの薬が登場し、選択肢が広がった。この薬の特徴や有用性について、日本医科大学耳鼻咽喉科准教授の後藤穣氏が都内で開かれた久光製薬主催のメディアセミナーで語った。

 日本気象協会の発表によると、来春の花粉の飛散量は全国的に「例年並み」か「やや多い」と予想されている。東日本や中国地方では例年の1.5倍前後、飛散量の多かった昨シーズンに比べて関東甲信、東海地方では少なくなるものの、例年以上だという。

 花粉症になると、くしゃみ、鼻水、鼻づまりといった症状を抑える薬物療法が行われる。治療には内服薬、点鼻薬、点眼薬などが用いられており、その中心となるのが第2世代の抗ヒスタミン薬(主に経口薬)や鼻噴霧用ステロイド(点鼻薬)である。そして、今年4月に世界初となる皮膚に貼る経皮吸収型アレルギー性鼻炎治療薬エメダスチン(商品名:アレサガテープ)が国内で発売された。

効果が24時間持続し、花粉の症状が安定

 この薬は皮膚から薬効成分が吸収されて全身をめぐり効果を発揮する。1日1回の貼布で24時間効果が持続するのが特徴だ。有効成分のエメダスチンは第2世代の抗ヒスタミン薬で、既に他社から1日2回の経口薬として発売されている。これに対し、薬を貼る回数が1日1回であることから、服薬継続率の向上が期待できるという。

 また、内服しないため、嚥下機能の低下した患者や、経口薬が苦手な患者にも容易に使用でき、服薬介助時の負担軽減も可能になるなど、経口薬にはない使い方ができる新しいタイプの薬剤である。後藤氏は、「貼布剤で1日1回貼るだけでよいため、服薬を忘れづらくなる。貼布剤は効果発現が緩やかかもしれないが、24時間持続した効果が得られ、症状が安定することが期待できる。一度処方すると患者からも好評だ」と評価した。

眠気の副作用には注意を

 抗ヒスタミン薬はよく効く半面、副作用の眠気の出現には注意が必要だ。ただ、最近では眠気の少ない抗ヒスタミン薬が登場しており、薬物治療は進化を遂げている。

 アレサガテープに関しては、季節性アレルギー性鼻炎患者を対象とした国内臨床試験で、4.9%の患者に眠気が報告された。添付文書の使用上の注意の欄には「眠気を催すことがあるので、本剤使用中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう十分注意すること」との記載があり、従来薬と同様、眠気に気を付けながら使用する薬剤といえそうだ。(あなたの健康百科編集部)

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