本ヨミドク堂
医療・健康・介護のコラム
『「がん」はなぜできるのか そのメカニズムからゲノム医療まで』 国立がん研究センター研究所編
がんがどのようにできるのか、その仕組みから最新の治療方法までを紹介している。
がん細胞は、化学物質や放射線、ウイルスなど様々な原因で細胞の遺伝子が傷つき、変異して生じる。
異物を排除する免疫細胞の攻撃を巧みに無力化する仕組みに驚かされる。近年、この免疫細胞の攻撃力を回復させてがんを攻撃する治療薬が登場し、効果をあげている。
血液1滴からがんを発見し、原因となる遺伝子を解析して適切な治療につなげる時代もそこまで来ているという。
(講談社 1100円税別)
【関連記事】