医療大全
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かみ合わせを治す(1)食事進み 声や表情も変化
「早く食べりいよ」
佐賀県唐津市の高校2年、飯野
中学時代、担任教諭にも同じ指摘を受けたが、マイペースな性格のためと思われた。「(食べるのが)間に合わんけんが、減らして」。学校に持っていく2段重ねの弁当箱は、母に頼んで1段にしてもらった。
しゃべると声がモゴモゴとこもってしまうのも、悩みの種だった。「はっ?」と聞き返されるのは日常茶飯事。「きっと滑舌が悪いんだ」。少しでも良くしようと、舌を回すなどしてみたが、効果はなかった。
中学1年の頃から、口が開けにくくなった。頑張って開けると、顎がミシミシ鳴った。「ボギッ」。あまりに大きな音で友達に驚かれることもあった。口を開けると痛みが走る。朝起きても眠くてだるい。最近は首がこわばり、頬がパンパンに張って重かった。
そんな時、虫歯治療で通っていた市内のハシムラ歯科医院で、歯のかみ合わせ治療を行う歯科医の佐々木茂さん(68)と巡り合った。
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