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【子どもを守る】逆境の先に(4)食物アレルギーでも元気

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【子どもを守る】逆境の先に(4)食物アレルギーでも元気

絵本を見ながら食物アレルギーとの向き合い方を振り返る栗田さえりさん(右)と母の洋子さん(愛知県岡崎市で)

 ――さあちゃんは、食物アレルギーがあります。1年生のときは、たまごも、ぎゅうにゅうも、こむぎも、そばも、だいずもたべられませんでした――。

 絵本「ピーナッツアレルギーのさあちゃん」(2014年、ポプラ社)は、食物アレルギーの子どもの成長物語。日常の注意点もわかりやすく描かれる。主人公のモデルは、愛知県岡崎市の栗田さえりさん(22)。現在は大学4年生だ。

 特定の食べ物によって、じんましんや 嘔吐おうと 、呼吸困難などの症状が出る食物アレルギー。アナフィラキシーショックという危険な状態になると、意識障害や血圧低下が起こる。

 さえりさんの場合、最も重い症状があるのは、料理の隠し味にも使われるピーナツ。触ったり、食べている人のそばに近づいたりするだけで反応が出た。

 自由に物を食べられず、学校給食にも注意がいる。ただ、小さい頃の本人にとっては、それ以上につらいことがあった。「みんなと違う」という感覚だ。

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