医のねだん
医療・健康・介護のニュース・解説
年末年始の保険診療「加算」いろいろ
平日でも初診・再診に「休日加算」
もうすぐお正月。保険診療は年末年始(12月29日から1月3日まで)、日曜日と同じ「休日」扱いになります。31日と1月2、3日は平日ですが、初診や再診の料金には「休日加算」などが上乗せされます。
普段の平日は、診療時間外に受診すると「時間外加算」がかかります。初診は850円(6歳未満の乳幼児は2000円)、再診は650円(同1350円)が上乗せされます。実際の窓口負担は原則、この1~3割です。
年末年始は平日でも、診療時間外や休診日に受診すると、時間外加算よりも高い「休日加算」がかかります。初診は2500円(同3650円)、再診は1900円(同2600円)の上乗せです。
29日は土曜日です。午前中だけ診療している医療機関に、診療時間外の午後受診した場合、普段の土曜日なら「時間外加算」が上乗せされますが、休日加算の適用になります。
救急対応の医療機関も休日加算の対象です。
診療時間内でも、普段よりやや割高になることがあります。通常の診療時間に午後6時から午前8時の夜間や早朝などを含み「夜間・早朝等加算」(500円)を徴収している診療所では、年末年始は日中にも適用されます。
午後10時から早朝6時の間に受診すると、「深夜加算」が上乗せになります。深夜加算は、初診が4800円(6歳未満の乳幼児は6950円)、再診が4200円(同5900円)の上乗せです。深夜加算に加えて、さらに休日加算がかかることはありません。
小児科がある医療機関で6歳未満の乳幼児が診察を受けた場合は、特例として診療時間内であっても、時間外や休日、深夜加算がかかります。
なお、妊婦の時間外加算などは4月の診療報酬の改定で6歳未満の乳幼児と同額に引き上げられましたが、異論が出たのを受けて、来年1月1日から妊婦加算は凍結されることになりました。
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