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宋美玄のママライフ実況中継

コラム

炎上する「妊婦加算」は本当に廃止すべきか?

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乳幼児加算が炎上しない理由は…

 同じ加算でも、乳幼児加算は「少子化対策に逆行する」と炎上しません。それは、乳幼児医療証があると、窓口での医療費負担がないためではないでしょうか。自治体によっては、かなり長い期間、子供の医療費負担が無料となっています。
 負担だけが見えるような形では、反発が起こるのは当然です。行うべきは、世論に日和ひよって廃止することではなく、例えば「妊婦医療証」を発行するなどして妊婦の医療負担を減らした上で、医療機関が妊婦を丁寧に診るよう診療報酬などで誘導することではないでしょうか。

 妊婦が適切に診療されないことも多い現状で、妊婦加算の意義が理解されにくいのは分かりますが、「医療費が増える」「個人の負担が増える」ということを「悪」のように言って廃止を求めることは、議論として拙速すぎると思います。医療機関は多業種の専門職を雇用して経営する事業所であり、診療には相応の対価が必要です。広い視点で議論が展開されることを願います。(宋美玄 産婦人科医)

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宋 美玄(そん・みひょん)

産婦人科医、医学博士。

1976年、神戸市生まれ。川崎医科大学講師、ロンドン大学病院留学を経て、2010年から国内で産婦人科医として勤務。主な著書に「女医が教える本当に気持ちのいいセックス」(ブックマン社)など。詳しくはこちら

このブログが本になりました。「内診台から覗いた高齢出産の真実」(中央公論新社、税別740円)。

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7件 のコメント

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矛盾してない?

匿さん

>妊婦の医療負担を減らした上で、医療機関が妊婦を丁寧に診る じゃあ妊婦加算せずに,妊婦の診療に対する補助金を病院に与えれば良いのでは? どうして...

>妊婦の医療負担を減らした上で、医療機関が妊婦を丁寧に診る

じゃあ妊婦加算せずに,妊婦の診療に対する補助金を病院に与えれば良いのでは?
どうして妊婦加算して「妊婦医療証」で減額するなんて手間をかける必要がある?
しかも現状は妊婦加算しかないから炎上したんじゃないの?

この記事は全く筋が通っていない。

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少子化を招いているのは誰ですか?

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「少子化は国難、消費税の使い道を社会保障にする」と言って解散選挙までやったのに額面だけ見れば妊婦に負担増 挙げ句来年増税してさらにアメリカの言い...

「少子化は国難、消費税の使い道を社会保障にする」と言って解散選挙までやったのに額面だけ見れば妊婦に負担増
挙げ句来年増税してさらにアメリカの言い値で毎年5000億ものミリタリーグッズ買ってるんだから批判されて当然だと思う
飛行機買っても子供は増えない

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精神的なフォローを

トマト

妊娠中、胃が痛くなった時、産婦人科では内科に行ったかと聞かれ、内科では産婦人科に行くよう言われたことがありました。 妊婦加算によって、医療の現場...

妊娠中、胃が痛くなった時、産婦人科では内科に行ったかと聞かれ、内科では産婦人科に行くよう言われたことがありました。
妊婦加算によって、医療の現場に変化があるのなら、それはとても良いことだと思います。加算で払うお金も実際には微々たるものであることが多いでしょう。

しかし、妊婦健診など、補助が出ていても毎回(多い時は1万円以上)足はでて、予想以上に妊娠にはお金がかかります。そこに、またお金を払わなければならない、というのも反発を招いた一因だと思います。

さらに、今回の妊婦加算が物議を醸しているのは、別に複雑な背景があるのではと思っています。
よく話題にのぼりますが、妊娠から産後まで、母親は常に謝り続けているような状況があります。妊娠して職場に迷惑をかけて申し訳ないと感じる、産後も前のようなポジションで働けない、街中でもマタニティマークをつけていたことで被害にあった事例などもあり、ビクビクしながら過ごすなど、社会に温かく受け入れてもらえているとは到底思えないと感じる方も多いのではないでしょうか。
勿論、配慮してくださる方もたくさんいらっしゃいますが、まだまだ安心して妊娠できる環境とはいえないと思います。

今回の妊婦加算は、妊婦さん達にとって、自分達は招かれざる厄介な客なのだと、公に言われたような気がしたのではないでしょうか。

宋先生がおっしゃるように、妊婦さんの医療費負担を減らせば良いのだと思います。それは、単に金銭的な面で負担を減らすということよりも、妊婦さん達に招かれざる客ではなく、ウェルカムな存在なのだと示して精神的負担を軽減するという点において、大きな効能があるのではないでしょうか。

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