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伊藤清世の「あれ?コレ 介護食 plus」

[ きょうの健康レシピ ]

健康・ダイエット・エクササイズ

とろけるゴマ豆腐の豆乳汁

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とろりとろけるゴマ豆腐「ゴマ豆腐の豆乳汁」

 こんにちは。在宅訪問管理栄養士の伊藤清世です。

 今回は「ゴマ豆腐」を使用したレシピのご紹介です。

 口当たりが良く、エネルギーが取れる食材をお勧めする時に、「ゴマ豆腐」を紹介することがあります。しかし、利用者の方から、いつも同じような食べ方になってしまう、食感が苦手、などの相談を受けることがあります。そのような時には、視点をかえたレシピを提案することもあります。

 見た目は豆腐と同じようなゴマ豆腐ですが、原材料がくず粉といわれるでんぷん質なので、食感は大豆から作られる豆腐と異なり、もっちりとした食感です。でんぷん質は加熱すると軟らかくなる性質があるため、ゴマ豆腐は、温めることでとろりとした食感に変わります。

 しかし、豆腐のように加熱してしまうと、溶け過ぎてしまうことがあるため、加熱時間には注意しましょう。

 ゴマ豆腐は豆腐に比べてたんぱく質が少ない食品(たんぱく質量、絹ごし豆腐4.9g、ゴマ豆腐1.5g、いずれも100g当たり)です。今回のレシピでは、ゴマ豆腐にあまり含まれない栄養素のたんぱく質を補うために豆乳を使用しましたが、普通のみそ汁の具としても利用できます。

 寒い冬にとろりととろけたゴマ豆腐の食感は、高齢の方以外でも楽しめる一品ですので、家族の皆さんで味わってみてはいかがでしょうか。

[作り方]

(1) 常温に置いたゴマ豆腐を食べやすい大きさに切る。

(2) 鍋に分量の水を入れ、火にかける。 顆粒(かりゅう) 和風だしを入れ、溶けたらみそを溶かし入れる(お好みの野菜を入れたい時は、あらかじめ軟らかく煮ておく)。

(3) 豆乳を入れ、沸騰直前まで温める。ゴマ豆腐を入れてやさしく温める程度に煮る。

(4) 器に盛りつけてできあがり。

※かむ力、のみ込む力には個人差があります。食べる機能を確認しましょう。

 (レシピ作成 在宅訪問管理栄養士 伊藤清世)

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伊藤清世(いとう きよ)

在宅訪問管理栄養士・介護食アドバイザー
委託給食会社で病院・高齢者施設・保育所等の調理業務、総合病院の管理栄養士を経て、現在は仙台市の「ないとうクリニック複合サービスセンター」で在宅訪問管理栄養士として活動中。また、地域での講演活動を通じ、かむ、のみ込む力が低下した方にも喜ばれる、食べやすくおいしい食事作りを提案している。

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