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40代から備えよう「老後のお金」 楢戸ひかる

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[小さな暮らしの始め方](後編)「お金があっても不幸な人」はなぜいるのか? 家計簿を色分けして「生き金」の使い方を知ろう

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 20年来マネーライターをやりながら、つくづく思っているのは、「なぜ、『お金がたくさんあるのに不幸な人』と『お金はさほどなくても幸せな人』がいるのだろう?」ということです。多くのお金のプロたちは、口をそろえて言います。「お金そのものに、幸せは見いだせない」と。それを理解することは、老後の「小さな暮らし」を作っていく際の、大きな助けになりそうです。

[小さな暮らしの始め方](前編)節約は3000円以上のレシートチェックから 「クッション口座」を作って家計管理しよう!

「お金のIQ」と「お金のEQ」

 7年ほど前、作家の本田健さんに「お金のIQ」「お金のEQ」という概念を教えてもらいました。「お金のIQ」とは、お金の知性のこと。「お金のこと」と言われて、今、みなさんが思い浮かべるようなことは、おそらくこちらに当てはまるでしょう。

 一方で、「お金のEQ」はお金に対する感性のことです。しかし、「お金を、感性でとらえる」ということ自体、まだ一般的ではないかもしれませんね。

 本田さんと出会った頃の私は、「節約命」の主婦(時々、ライター)でした。本田さんに「もっと広い視野でお金のことを見ていかないと、結局、お金のことは理解できないよ」と言われ、「何のことを言っているんだろう?」と、ポカンとしていたものです。

 けれども本田さんに会うたびに少しずつ教えていただき、いつしか、「『お金のIQ』『お金のEQ』の両方をバランスよく育てなければ、お金の不安はなくならないのではないか?」と、考えるようになりました。

 そこで私は、お金に関する自分の感性を育て、生かすために、 前回 お話しした「クッション口座」を作ることにし、それを活用できるようアレンジした家計簿をつけ始めました。

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楢戸 ひかる(ならと・ひかる)

マネーライター
 1969年生まれ。大手商社に勤務後、90年代よりマネー記事を執筆。「誰もが安心してお金のことを学ぶ場」である「お金のリビング」を主宰。その入り口として、「ザックリ家計簿」ワークショップをオンラインにて開講中。詳しくはホームページ「主婦er」で。
 お金の記事だけでなく、「家族」や「暮らし」についてもコンテンツ更新中。

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