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子どもの健康を考える「子なび」

妊娠・育児・性の悩み

不慮の事故(15) 洗剤、消臭剤…新製品はより注意

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  不慮の事故では、小児科医で緑園こどもクリニック(横浜市)院長の山中龍宏さんに聞きます。(聞き手・萩原隆史)

不慮の事故〈15〉 洗剤、消臭剤…新製品はより注意

 スーパーに行くと、新しいタイプの洗剤や色とりどりの消臭剤が、棚にずらりと並んでいるのを見かけます。

 1回分の洗濯用液体洗剤をフィルムに包んだ「パック型洗剤」も、そんな製品の一つ。洗剤を計量する手間が省けることから、多く出回るようになりました。一つ一つがゼリーやグミのようなきれいな色をしているので、小さい子はついかじってみたくなるのでしょう。誤飲事故の報告が、日本小児科学会にいくつも寄せられています。

 外側のフィルムは水溶性のため、なめると中から洗剤が出てきます。のみ込むと 嘔吐おうと を繰り返す恐れがあり、海外では呼吸障害や意識レベルの低下などの報告もありました。

 このほか、便器に付着させるゼリー状のトイレ洗浄剤や、ビーズ型の芳香消臭脱臭剤などでも、子どもが口に入れる事故が起きています。パック型洗剤と同様、きれいなものに興味を示すからです。ある1歳男児は、母親がインフルエンザの感染予防にと購入した「空間除菌・ウイルス除去剤」と呼ばれる半固体状の薬剤をのみ込み、小児集中治療室に1週間入院することになりました。

 今回紹介したのは、どれも比較的新しく登場したものばかりですが、子どもがいる生活環境で新製品が使われると、必ずといっていいほど新たな事故が発生します。これまで何度も同じことをお伝えしてきましたが、「子どもの手の届かない所に置いてください」といった注意書きだけでは事故は防げません。

 子どもの興味を引く色や匂いを付けないことはもちろん、口に入れてもすぐにはき出すよう苦みをつけたり、子どもでは開封できない複雑な構造の容器にしたりといった工夫がメーカーに求められます。

【略歴】
山中龍宏(やまなか・たつひろ)
 1947年、広島市生まれ。小児科医。東京大医学部卒。子どもの事故防止に取り組むNPO法人「セーフ キッズ ジャパン」(東京)理事長。

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